【頼もう、感想戦!feat.平澤大輔】~明治安田生命J2リーグ第40節vsザスパクサツ群馬vol.3~「圧倒的にMVP!」
昇格の可能性がなくなったからといって、ただ“こなして”いるだけ? とんでもない! 残留の懸かる群馬にしのぎ切られたスコアレスドローの90分の中に、ポジティブなサインを次々と読み取っていきます。第40節&今季を共に語り尽くすのは、元サッカーマガジン編集長の平澤大輔さんです。
■そのプレーが成熟を映し出す
――今シーズン、まだ2試合を残していますが、チームのMVPを考えるとき、平澤さんと僕の答えは一致すると思います。
「これはもう、意見が分かれようないです。高木善朗選手です。40節を終えてチーム2位の10得点、14アシストはリーグトップですから」
――メジャーリーグの大谷翔平選手が満場一致でMVPに選出されたように……。
「満票でしょう、これは」
――キャラクター的に善朗選手は、自分が主役になるというより、周りを引き立たせることに喜びを感じるような、黒子的な仕事、役割が好きなんじゃないかと思うんです。それがアシスト数に表れていると感じるし、しかも今季は10ゴールですからね。
そんなスーパーな活躍を見せる善朗選手に、シーズン終盤は急成長を見せる三戸舜介選手が絡むという。この中盤の構成力には、実にわくわくさせられました。
「ヴェルディ戦(第5節○7-0)で三戸選手がプロ初ゴールを決めたとき、試合後の会見に出てきた善朗選手が『(本間)至恩のようなドリブルができるし、間で受ける自分みたいな要素も持っているので、この先、新潟にとって大事な選手になると思います』『監督からも三戸のプレーを見て、教えておいてくれと言われている』と言っていて、『そこまで褒めるんだ!』と意外でもあったんですよ。
新潟のそういうプレー環境が、三戸選手の飛躍につながりつつあるのではないでしょうか。愛媛戦(第10節○2-0)で途中出場、退場して、泣きじゃくりながら千葉和彦選手たちに胴上げされていた彼が、今や実にたくましく、頼もしいですからね。もう、軽々しく“ミトちゃん”と呼べない(笑)」
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