ニイガタフットボールプレス

【アルビの未来が生まれる現場】~内田潤アカデミーダイレクターに聞く~vol.1「1年目」

2021シーズン、『ニイガタフットボールプレス』で最も読まれたのが2月に掲載した内田潤アカデミーダイレクターのインタビューでした。アルビの未来を担う選手が育つ現場は、これからどうなるのか? 関心の高さがうかがえる結果に、就任から1年目のタイミングで特別インタビューを行いました。

■この1年のアカデミーの取り組み

――シーズンオフの企画として、2021年に読まれた記事のランキングをしたのですが、快進撃を見せたトップチームの並み居るコンテンツを抑え、今年2月に掲載したウチさんインタビューが第1位となりました。これは急きょ、特別インタビューをしなければならない、と。

「ありがとうございます」

――新たにウチさんがアカデミーダイレクターに就任し、どう変わっていくかというところに、それだけ注目が集まった結果だと思います。

「興味、関心を持っていただければうれしいです。『アカデミーって何?』『アカデミーとスクールは、どう違うの?』とたずねられることもあったり、知らない方も僕が思っている以上にいらっしゃるんですね。先日、サポーターの方と食事をした際にも、『アカデミーダイレクターというのは、結局はどういう仕事なの?』と質問されて。こちらからも、もっと発信していかなければならないと感じています」

――アカデミーとスクールの違いを聞かれたとき、どう答えるのですか?

「スクールは本人や保護者さんの、『体を動かしたい』『スポーツをやらせたい』『楽しくサッカーがしたい』というニーズに応えるものです。『友だちがアルビのスクールに行っているから、自分も行きたい』という子もいれば、他の街クラブのチームに入っているんだけれど、さらに練習したくてレベルアップクラスに入ってくる子もいます。

アカデミーに所属してプレーするのは、トップチームに昇格したり、プロサッカー選手になることを目指している子どもたちです。そのためにセレクションを行い、こちらから選ばせていただき、大会を戦いながら、1人1人がトップへの昇格、プロ選手になるのを目指す。

そしてアルビには、小学生から高校生までアカデミーのチームがあって、それを取りまとめるのがアカデミーダイレクターである自分の仕事です、と説明します」

――ウチさんが2021年からアカデミーダイレクターに就任することが発表されたのが、昨年の12月25日でした。ウチさんにとって、どのような1年目になりましたか?

「一つは、エコノメソッドが導入されて3年目の年でした。当初、自分は今の立場ではなく、U-15監督という立場で関わっていましたが、クラブ外のさまざまなみなさんからも、『どういうものなの?』と聞かれることが多かった。関心の高さを感じました。

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