ニイガタフットボールプレス

【Voice of the Pitch】~早川史哉インタビュー~vol.3「達さんの背中」

松橋力蔵新監督のもと、いよいよ始まる2022シーズン。早川史哉選手は、どのような意気込みで挑もうとしているのでしょうか。昨年はセンターバックでの出番が多かった史哉選手。しかし両サイドバック、さらにボランチとしてもプレーできる判断と技術が武器のオールラウンドプレーヤーでもあります。持ち味をいかに発揮し、結果につなげたい考えなのか、話をうかがいました。

■大切な役割

――昨シーズンは、主にセンターバックとして試合出場を重ねました。第30節・東京V戦(〇3-1)は、先発したポジションこそ右サイドバックでしたが、左サイドバックの堀米悠斗選手が積極的に高い位置を取るとともに、最終ラインが左にスライドして3バック化しました。非常に戦術的なチームの戦いと、そこでの史哉選手の柔軟なプレーぶりが印象的でした。

「ある意味、僕がサイドバックをするときの理想的なプレーができました。サイドバックなんだけど、3バックの外側をやるイメージで、自分らしさを証明できた試合だったと思います」

――センターバックとして得た手応えがある一方で、ポジション的に一つのプレーが失点に直結する緊張感の中で、悔しい思いをすることもあったのでは。

「たくさんありますね。アウェイの大宮戦(第12節○3-2)、ホームの山形戦(第29節●1-2)、アウェイの岡山戦(第36節△1-1)……。

大宮戦は試合に勝ちはしましたが、攻撃から守備に切り替わったとき、明らかに自分は準備不足だと痛感しました。山形戦では、シンプルに外国籍選手との1対1のバトルに負けてしまった。自分の中では、それこそ前半終了間際の失点以外はパーフェクトに近い手応えがあったんです。失点場面も、ヴィニシウス・アラウージョ選手にボールが来る前の体の当て方とか、自分でも納得できた。

だからこそ、『そこからボールが出てくるんだ!』という思いがけないタイミングでピンチになったとしても、素早くアジャストしてリアクションしなければならないと感じます。それができなかったのは、自分のイメージとのズレがまだあるからだし、想定し切れていなかったことが、非常に悔しいです」

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