ニイガタフットボールプレス

【Voice of the Pitch】~ユズがゆく~島田譲インタビューvol.3「ハイライト、その2。そして、『もっと強くなりたい』という思い」

ボランチとして攻守のつなぎ役となり、「ここぞ!」という瞬間を逃さず攻めに出て、守りの場面では体を張ってピンチの芽を摘む。2022シーズン、ピッチの内外で、そのリーダーシップはますます存在感を増すはずだ。進化し続ける島田譲に、新潟3年目の意気込みを聞く。

■孝司さんの要求

――昨シーズン、個人的に最もしびれた島田選手のプレーが、アウェイ長崎戦(第34節△1-1)での先制アシストでした。昇格争いに踏みとどまる上でも必勝の直接対決で、最高の前半と、相手に退場者が出た後のあまりの悲しみ……。そんなドラマティックな試合は、島田選手が13分という早い段階に大胆不敵に左サイドを駆け上がり、クロスから鈴木孝司選手のゴールをアシストしたところから大きく動き始めます。

「あの試合、ボランチ2人は出ていくなとアルベルト(現FC東京監督)に言われていたんですよ」

――なるほど……。

「長崎はカウンターが驚異だから、お前らは真ん中にいろ、と。エジガル・ジュニオ選手とか出ず、想定していたメンバーとは少し違っていたんですけど、基本的に僕らが準備していたのはセンターバック(CB)2枚とボランチ2枚はできるだけ真ん中に残って、カウンター対策をする、というもので」

――ボランチが残って守備に重きを置く戦い方は、攻撃にかける人数が少なくなり、シーズン後半にチームが苦しんだ理由の一つでもあると思います。

「けっこう僕らには葛藤があったんですよ」

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