ニイガタフットボールプレス

【頼もう!感想戦feat.成岡翔】~明治安田生命J2第5節・甲府戦vol.3~「達磨さんについて」

5節にして、ようやくつかんだ初勝利。甲府戦はフォーメーションを4-2-3-1に変更し、しかしより積極的に攻めるスタイルをはっきり示して快勝しました。成岡翔さんの絶賛が、ここからチームが進む道を明るく照らし出します!



■翔、それでは動きすぎだ

――甲府を率いる吉田達磨監督は2016年に新潟を率い、当時、翔さんは現役選手として新潟でプレーしていました。その経験から、甲府がやろうとするサッカーをある程度イメージできると思います。アルベルト前監督(現FC東京監督)が築き、松橋力蔵監督がさらに発展させようとしている今のアルビレックスとは少し違いもありますが、しっかりボールをつなぎながら攻めるスタイルというくくりでは共通している。かつ、新潟も甲府も、前からボールを奪いに行く。その意味で秋田戦(第4節●0-1)とは正反対に、今回は新潟にとって相性の良さが際立つ試合になったのではないでしょうか?

「甲府について継続して見ているわけではないので、細かいところまでは分かりませんが、ビッグスワンでのゲームに関しては、やろうとしていることがあまりできなかったのではないかと感じています。パスをしっかりつなぎたかったと思いますが、新潟が一枚上手でした。ボールを回せていたのは新潟ですし、取られても新潟の方が切り替えてボールを奪いに行くのが早かった。それが1点目にもつながったわけです。さまざまな面で新潟が上回り、甲府にやりたいことをやらせなかったと思います」

――今回の甲府に、達磨さんらしさを感じましたか?

「想像していたほどは、そういう部分が出てこなかったんですよね。もっと後ろでつなぎながら、新潟が取りに来るタイミングでギリギリのところを縦パスで突いてくるのかと思ったんですけど、あまりそういうシーンがなかった。

達磨さんのサッカーは、すぐにできるものではありません。しっかりした技術、イメージがないと、なかなか難しい。それに比べると、新潟はアルベルト前監督の時代から積み上げてきたものを高いクオリティーで表現できていて、その分、新潟の試合になりました」

――翔さんは達磨さんからどのような影響を受けたのですか?

「インタビューを受けたりサッカー関係者と話をすると、『いろいろな監督さんとサッカーをやってきて、どの監督さんが印象的ですか?』と聞かれることがあるんですけど、僕は最初に達磨さんの名前を挙げるんですよ」

(残り 3573文字/全文: 4598文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ