【Voice of the Pitch】「ボールを持つのだから」~鈴木孝司インタビューvol.2~
勝利から逆算され尽くしたプレーで、チームを導く。目標に向かって戦い続けるチームにおいて、何とも頼もしい存在だ。豊かな経験、抜群の技術と感性をフルに生かして相手の急所を突くストライカーの目に、目標達成への道筋は、どのように映っているだろうか。
■去年とそこが違う
――前々節、シーズン折り返しで対戦した大分(第21節○2-1)は、やはり力のあるチームであることが伝わってきました。
「両ウイングに速い選手を置いているので、そこでいかに1対1を作るか、あるいはオーバーラップしたりコンビネーションからクロスというのが、大分の形だったと思います。それが後半、長沢(駿)選手が入ってからは、僕たちが前からプレスに行くとGKから長沢選手をターゲットにロングパスを出され、起点を作られるようになりました。前半と後半で、やり方が変わってきたんですね。
試合をやりながら僕が感じていたのは、大分陣内なのに相手が僕を1対1という状況にしていて、しかも僕の方が相手GK側というシーンがたびたびあったんですよ。だからそこでクリアではなく、しっかりパスにできていたら、GKと1対1になるシーンをたびたび作れていたと思います。
2-0になってからは、相手はいっそう前から来るようになりました。後でヨシ(高木善朗選手)と『攻撃に行けるから、そこで俺ら行っちゃったよね』と話したんですけど、攻めて相手ボールになって攻め返されることも少なくなかった。もう少しボールを持って、相手を焦(じ)らせることをやってもよかったです。
(残り 2567文字/全文: 3207文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ