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12月1日 本格始動!

 

【高校野球秋の長野県大会総括】
上田西が優勝 来シーズンの勢力図はどうなるのか

第141回北信越地区高校野球長野県大会(9月21日~29日、長野オリンピックススタジアムほか)は、上田西の2季ぶりの優勝で幕を閉じた。

上田西は、前チームからのエース阿部巧雅ら投手陣が安定していた。同じく前チームからのレギュラー野手、清水怜主将と高寺望夢の三遊間コンビが打線を引っ張り、課題だった下位打線も次第につながりが出てきた。来季も優勝争いの軸になってくることは間違いない。ただ故障中の投手の復帰など投手陣の底上げ、好投手でも攻略できる打撃の向上は不可欠だ。

上田西を団子状態で追うのが準優勝の佐久長聖、3位の長野日大、4位の松本第一、さらに8強の東海大諏訪と松商学園。佐久長聖は東信予選、県大会とも決勝で上田西に2点差で敗れているが、左腕エース梅野峻介を軸に打撃陣にも力強さが出てきたのが好材料。長野日大は、本格派右腕の栗木将太の復調は心強い。松本第一は投手陣の底上げは急務だが、打撃はしぶとい。東海大諏訪は左腕有賀達彦―黒澤駿太のバッテリーが頼もしい。松商学園は継投の投手陣の底上げが不可欠だが、ポテンシャルの高い野手陣がそろっている。

この一団のすぐ後ろにつけるのが、いずれも投手力が売りの飯山、小諸商、日本ウェルネス、そして総合力の東京都市大塩尻。特に飯山はこの夏の甲子園でも登板した常田唯斗が健在で、野手陣の成長次第で2連覇も視界に入ってくる。

新チーム発足から間もない秋の大会は、どのチームも発展途上。長い冬の成長次第で、上記の上位チームに割って入ることも十分可能だ。レベルアップした熱い戦いに期待したい。

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