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部活動縮小の波に新たな一手を

学校の部活動が縮小の方向で着実に進んでいるようですね。国や県教委、各自治体などの動きからもそうですが、実際、中学や高校の顧問の先生からもそんな話を聞くにつけ、これはなかなか回避できないのかな、と感じずにはいられません。
少し前まで朝練の廃止や週末のどちらかを休養に充てる、といった改革は、生徒の健康管理や生活リズムの確保といったことが優先されました。
しかし、ここにきて活動縮小の大きな理由になってきたのが、働き方改革です。働きすぎの先生には、部活なんてやらないでしっかり休みを取りましょう、というものです。こればかりは、外部の我々はモノ申しにくい課題ですね。
もちろん、部活をしたい生徒のために休日返上で対応しても構わないという先生も多いでしょうが、第三者がそれを推奨できません。難しいですが、現実として行政機関はどんどん縮小を推進してくるでしょう。
着実に生徒数の減少が続き、野球に限らず運動部活の部員数が減り続ける中、各競技が共倒れする前に、中高世代の部活の在り方を大きく変えざるをえない気がします。今以上に社会体育(民間のクラブ)との連携を図らないといけないでしょうし、複数校で受け皿の対応をしないといけないことも想定されます。
学校の部活の改革は外部の者がなかなか口を挟めませんが、野球界としてもこれから競技人口が減っていくことを前提に(想定し)、手を打っていく必要があります。いろんな競技がありますが、野球の一人勝ちは絶対にありません。他競技とも連携し、まずスポーツ、体の動かすことが好きな子をつくり、受け皿を用意しないといけないと思います。

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