nines WEB

11、12日に県内で初の野球講習会 公認指導者の取得へ

【コラム】
2020年、最初のコラムになります。本年もよろしくお願いします。
さて学校が始まったようですが、各チームも必勝祈願や初練習など動き出していることと思います。正月が終わったか思ったら、今週末は3連休がやってきます。
そしてこの週末、県内で画期的な野球講習会が初めて行われます。全日本野球協会が主催する「野球指導者講習会」が、中継を使ってここ長野県(塩尻志学館高校)で開催されます。
全日本野球協会というのは、高野連や軟連、中学硬式野球、中体連などアマチュアの統括団体で会長は山中正竹氏です。そして日本野球機構(NPB)が共催。まさに野球界を挙げての講習会になります。メーン会場は東京ですが、長野県青少年野球協議会が主管を務めることで長野県開催が実現。東京以外では札幌、大阪ですから、長野開催は異例と言えます。
また講習会の中身がすごい。時間は11日が午前9時~午後7時20分、12日が午前9時10分~午後7時40分と、2日間みっちりとなります。この間、1日数人ずつ大学の教授、弁護士ら講師が、成長期の運動や栄養学、故障予防、コーチング、ドーピングなどさまざまな角度から野球を科学的に学ぶものです。受講料5000円でこの内容。ハードですが、東京に行って受講することを考えるとお得でもあります。
県協議会は、主に小学生の指導者(U12世代)に声がけしています。これを受講すると県協議会の公認指導者を取得できます。
ただサッカーのライセンスと異なり、これがないと試合で指揮が執れない、というものではありません。いずれ野球界も本格的なライセンス制が導入されていくことが不可避でしょうが、ライセンスうんぬんでなく、こうした知識を身に着けること自体がとても大切だと思います。
投球制限など選手の健康管理、パワハラ、働き方改革など指導者を取り巻く環境は厳しさを増しています。そんなときだからこそ、必要な知識と技術を身に着けておく必要があるんだと思います。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ