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塩尻志学館高校 横川誠監督「エースは俺だ!」プロジェクト~球速130㌔への挑戦 ②

【連載企画2】

その領域を知っていれば、見える景色も違うはずー。投手経験のない塩尻志学館高校の横川誠監督にとって、高校生の球速の目安「130㌔」は未知の領域だ。「自分でも投げられたら指導にも生きるに違いない」。肉体的ピークを過ぎた指揮官が、自ら体を張った挑戦が始まった。130㌔への挑戦の模様を横川監督が順次、レポートする。

■この挑戦の狙い、目標はー
① 「挑戦」することの大切さ
② 130㌔を超えるために必要なことを知る
③ 身をもって実験することで選手に還元できることを見出す

■これまでの計測記録
11月測定→117㌔
(ここから少しずつ体を動かす)
11月 ベンチプレス、スクワット、デッドリフト(週に2回のペースで、汗をしっかりかく程度行う)
12月 柔軟性(開脚)を高める運動を追加
1月11日測定→123㌔
ほぼウエイトのみで123㌔までいったが限界を感じた。そこでフォーム修正や瞬発系のトレーニングをメニューに追加。柔軟、ウエイト、ジャンプトレーニング、メディシンスローを実施
2月22日測定→123㌔

 

 

■ここまで
当初はウエイトビック3を採用、トレーニングのみで130㌔を目指すも1月の測定123㌔で限界を感じる。前回この企画がきっかけで、初めて自分のフォームを映像で確認し、自分のフォームのダメさ(後ろに残りすぎていてしなれていない部分)を痛感。選手には偉そう(?)に指導しているが、自分ができていないことにがく然としフォームを見直した。
幸い今回の企画をきっかけに多くの指導者に声をかけていただいた。そのアドバイス(股関節の位置やリリースのイメージ、骨盤の位置やジャベリックの投げるコツ)を参考にした。また、選手からも教えてもらう機会(開脚のときの骨盤の位置やテイクバックのときの感覚やイメージを共有した)が多くあり、とてもよい時間を過ごしている。

ジャベリックを投げて修正

 

■現在の課題とそれを克服するための手段
課題:「体」柔軟性と瞬発力の向上
「技」フォームづくり
●週3回のメニュー
ジャンプトレーニング→ウエイト→メディシンスロー→ネットスロー
●ほぼ毎日 柔軟を行っている
柔軟、ホグレル、器械体操、陸上トレーニング

「体」フィジカルについての課題は2点
①瞬発力
ジャンプトレーニング
②柔軟性
ウエイト、柔軟

柔軟性を養う

 

「技」フォームについての課題は2点
①後ろに(軸足に体重を)残しすぎている。
メディシンスローとネットスロー
②テイクバックからリリースの間で腕を振りすぎている
ネットスロー(いろいろなボールを使って感覚をつかむ)

■2月の取り組みの中での感想
私の場合、後ろに残しすぎる傾向があったため体を前に使うことを意識するためにメディシンスローとネットスローを行った。また、上体に力が入りすぎる傾向にあったためジャベリックスローとネットスローを用いて、腕を振っていたところから振られていく感覚を作っていった。
今までは腕を思いきり振ることで、出していた考え方を変えていくことについては、よく私の指導の中で「力を入れるな!腕は振られるものだ!」と言っていたが、それを自分で体感してみて改めて難しさを感じた。私の場合は、数をやり動画を撮る中で課題を見つけ、変化を実感し、感覚として理解できるようになってきた(もちろんまだまだであるが)。世の中に方法論はたくさんあるが、一番大切なのは自分の感覚だと思うのでそこを大切にしていきたいと思う。
結果的に球速の更新はならなかったが、フォームを変えながら同じ球速を出せたのは大きいのでここから残り2カ月で更新を目指していきたい。
■3月の強化ポイント、メニュー
フォームについてはだいぶ良くなってきて、テイクバックの感覚と前よりは前に行けるようになってきた。しかし、左足の踏み出した後に股関節がはまっていないことが課題。
メニューについては、お尻周りの柔軟性と片足のデッドリフトを追加して、出力のトレーニングとしてプルダウンを行っていく予定です。

<よこかわ まこと>
1988年1月3日、白馬村生まれの32歳。 小学校5年生より白馬リトルで野球を始め、大町シニア、大町高校(現大町岳陽)で主に捕手。筑波大では軟式野球部。野沢南高校監督(5年)を経て、2016年より現職。右投げ、右打ち。身長180㌢、体重80㌔

 

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