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【編集部コラム】夏の甲子園 地方大会とも中止決定

すでに報道されていたように、夏の甲子園中止が正式に発表されました。覚悟はしていても、やはり中止が決まると力が抜けます。

さらに各都道府県大会もすべて中止という発表は想定していませんでした。もっとも本大会(全国大会)がないので、その予選というのも成り立たないわけですが…

周りの人間ですら落胆するのですから、選手、そして家族、指導者ら関係者のショックはいかばかりか。

インターハイ、全中、全日本大学選手権と8月の主要大会が軒並み中止になっていましたが、緊急事態宣言の解除、感染者数の減少により甲子園開催、少なくとも地方大会の開催へ勝手に期待感が高まっていたように思います。

感染拡大の予防はもちろんですが、何より学校がまだ通常に回っていない現実があります。県立校だけでなく、私立校の中にも5月は自宅でオンライン、6月は分散登校と、練習どころではない学校もあるようです。長野県に限ったことではないですが、こうした条件で7月に予選、そして甲子園に向かっていくのは確かに公平性、準備期間などからも厳しいものがあります。

県高野連は、県予選(長野大会)に代わるような大会の開催を検討するようです。そうなると3年生が部活動にけじめをつける、引退試合のような色合いが濃くなるのかもしれません。

部員たちは、自主練をしているとはいえども、思いきり投げたり、打ったりすることすら満足にできていません。まずは1日でも早くグラウンドで野球が存分にできる日が来ることを願うばかりです。そして最後の最後まで少しでもうまくなろうと取り組んでほしいです。そこが野球、スポーツの楽しさの原点だと思います。

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