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【高校】代替大会までに見ておきたい⑥ 更級農・利根川―高橋バッテリー

昨年夏、更級農の4年ぶりベスト16に貢献した利根川駿介―高橋彪斗バッテリーが、最後の夏に快進撃の再現を狙う。球威で押すタイプではない利根川だが、高橋との絶妙なコンビネーションから生まれる巧みな投球術が光る。

↑ 利根川(左)-高橋のバッテリー

利根川―高橋バッテリーは昨夏、2年生ではこの2人だけがレギュラーだった。2回戦ではBシードの木曽青峰を3-0で完封するなど3勝し、4回戦進出の原動力となった。

利根川は身長170㌢。スリークオーターから放るストレートは130㌔程度だが、球速以上に「バッターは打ちにくいように見える」と鈴木達也監督には映る。「単に投げるだけでなく、周りを見て投げられる」と評価する。

高橋は新チームになって主将に就いた。鈴木監督は「捕手として肩がいいし、ボールを止めるのもうまい。投手にとっても安心感がある」と信頼は厚い。

バッテリーが残った新チームの昨秋、初戦で中野西に後半に突き放されて2-7で敗れた。打力が弱かった分、利根川は「自分が抑えないといけなかったが我慢できなかった」と反省。オフからコロナの休校期間中にかけて、「それまで以上に走る量を増やしてきた」。

対外試合の再開後、「いいボールがいっている」と利根川は好感触。持ち味を「内、外の投げ分けとスライダー」と言う利根川は、「経験はあるので緊張感の中でもプレーでみんなを引っ張りたい」と自覚する。ある程度、四死球は出すが、両サイドとキレのあるスライダーを交えた投球が生命線だ。

高橋主将は「打者の裏をかく配球を心掛ける」と利根川の長所を引き出し、「相手の圧力に負けないよう元気にやりたい」と、チームの要としてけん引する。

利根川は篠ノ井西中時代、一塁手から3年になって投手にコンバート。高校でも最初は三塁手だったが1年の途中から投手になった。高橋は三陽中出身。高校では中軸を打つ。

<チーム戦力分析>
投手は利根川のほか、左の黒河内洸己、2年の宮坂魁も力を付けてきた。打力向上のため、冬場はネット打ちを例年以上に多く行ってきた。鈴木監督は「全体的にだいぶボールが飛ぶようになった」と手応えを得た。しかし鈴木監督は「投手を中心にしっかり守り、送るところは送る。ロースコアで勝負したい」と、打ち合いは避けたい考えだ。

<昨秋の戦績>
▽北信1回戦
● 2-7 中野西

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