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【高校トピックス】3年生の中学3年時の戦績は?全国経験者、各高校で活躍

今の高校3年生が中学3年生だった2017年シーズン、県内の各ジャンルではどのチームが上位に入ったのか。そして当時の選手たちはどの高校で頑張っているのかをまとめた。

中学軟式の「文部科学大臣杯第8回全日本少年春季軟式野球大会」(3月・静岡)に北信越代表として初出場した佐久長聖中は、1回戦の青森西戦を1-0で完封勝ちし突破した。今年で11回目(今年は中止)となる大会だが、県勢が勝利したのはこのときだけだ。

このチームは夏の中体連県大会でも優勝し、北信越で4強入りする実力があった。当時の3年生は9人で、そのうち7人がそのまま佐久長聖高に進み野球を続けた。

中学では主将だった野沢佑太は高校に進み、「最初は関西出身の選手に押されるところがあった。ただ、みんなとコミュニケーションを取る中でチームの絆ができていった」と振り返る。中学時代、長身左腕エースだった小山慶は「周りの投手は球速があり、自分もそれを求めバランスを崩してしまった」というように、長聖中出身者は少なからず壁に突き当たった。

それでも野沢は2年春にベンチ入り。秋には主力としてショートや外野で出場した。投手の羽毛田聖也も公式戦で登板した。

中学では捕手、中堅手でレギュラーだった蛭田魁人は「中学の同期がベンチに入り悔しい思いもあったが、うれしかった。自分もそこに加わろうと思った」と腐ることなく、昨秋は応援リーダーとしてスタンドを束ねた。

小山も「同期の活躍は刺激になった」と昨秋から打力を生かし、野手の比重を上げてきた。今年も練習試合再開後、数本の本塁打を放ち一塁での出場機会を得ている。「強い打球が持ち味。打点を挙げて貢献したい」。

蛭田もここにきて打撃が好調。「勝ちにつながる一打でアピールしたい」。

長聖は代替大会には3年生チームで臨むが、部員は52人。野沢は「甲子園はなくなったが、中学からの7人全員でベンチに入ろう、とみんなで言ってきた」。

このほか、難関大への進学を見据えて勉強にウエートをシフトした同期もいる。藤原弘介監督は「中学の先生にしっかり指導いただいたこともあり、考え方がしっかりしていて、進む道もはっきりしている。長聖中からの先輩も頑張っていた姿を見てきたので、プライドを持ってやっている」と頼もしく感じる。

  ↑ 佐久長聖中出身の3年生。左から羽毛田、小山、野沢、北原翔太、丸山竜太、蛭田。小林史輝は部活を続けながら勉強を優先している。

↑ 全国大会で初勝利を挙げた佐久長聖中ナイン

【17年シーズンのジャンル別主な成績と進路】

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