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塩尻志学館高校 横川誠監督「エースは俺だ!」プロジェクト~球速130㌔への挑戦 最終回

横川監督 「エースは俺だ!」プロジェクト 最終記録会

塩尻志学館の横川誠監督(32)が、球速130㌔を目指したチャレンジ企画。昨年11月に117㌔を記録し、今年1月に部員たちに130㌔を宣言した。当初は4月ごろの達成目標だったが、新型コロナによる休校、練習再開、夏季大会開幕と、横川監督も十分なトレーニングが積めず、測定の機会も取れないままだった。夏季大会が一区切りついた8月某日、ついにケジメの計測に臨んだ。そして、その結果はー

↓ チャレンジの結果はいかに?

【チャレンジを終えて】
目標まであと2㌔。休校も影響したのではー
横川監督(以下横川) 休校期間中もできる範囲で、自分でトレーニングは積みました。練習再開後の6月の紅白戦で128㌔が出ていたので、手応えは感じていました。

130㌔に届かなかった要因はー
横川 自分の場合は、いろいろな要素がある中で、一番は最大外旋位がまだ十分に取れていません。体が開いていくのに対して、ボールを後ろに置いてくる感覚。力んでしまうと、腕は体についてきてしまいます。自分なりには相当良くなってきましたが、まだできていません。

最大外旋位を取るためにどんな練習をしたかー
横川 重いボールを投げて、ボールを置いてくる感覚を磨きました。逆に軽いテニスボールで、速いボールを投げるための回路を作ろうともしました。ボールを置いてくるという感覚は、できる選手は自然にできています。意識しすぎると逆にできなくなるので、できる選手にとっては理解しているだけでいいと思います。自分みたいに苦手は人にとっては、意識せずにいかに感覚をつかんでいくか。人によって苦手な部分があるので。すべてがつながってスピードやコントロールが出てくると思います。

つまり感覚はプレーに大事―
横川 以前は聞いたこと、学んだことの中で指導していた部分がありますが、それを自分が実際に体感したことで、感覚の大切さを実感しました。自分が感覚を持っていないから、選手も言われてもうまく伝わらないんだと。故障した投手が、故障前に戻ろうとしても、感覚が変わってしまって別の回路が出来てしまう。それくらい感覚は大切だと思います。

自身のチャレンジが指導にどう生きるかー
横川 周囲から「力んでいるぞ」と声を掛けられたとき、力むということが自分にとってどういう状態なのか、本人が分かるようにしてあげないといけません。普段から自分の感覚を言葉にできるように伝えています。感覚的なことを言葉にしているので難しい部分もあるので、実際に動画を見ながら感覚と動作を一致させていくことが大事だと感じました。今回の挑戦で動画を多く見る機会があったので、動作の見分けもよく分かるようになってきました。

チャレンジは終了?
横川 今回、たまたまのきっかけで、このような形で挑戦させてもらいましたが、結果は中途半端になってしまいました。今後も続けることで、選手に伝えられることがあるはずなので、最終目標の135㌔を目指して挑戦はまだまだ続けます!

↑ 教え子が見守る中でのラストチャレンジで目標達成ならず。エースナンバーははく奪されてしまうのか?

【横川監督の投球フォーム】

 

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