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【オフトレ拝見】松本第一高校 抜き出た選手不在も全体の底上げで勝負

昨秋は久しぶりに県大会を逃し、長い秋を送った。引退した3年生が力のある学年だった分、新チームは経験値が少なく厳しい戦いは想定されていた。体づくり、そして実戦練習と基礎部分からチームの底上げを図ってきた。

↑ 冬場もグラウンドでフリー打撃

前年まで秋は2年連続で県大会4強入りしてきた。その原動力となった学年が引退した昨秋は、中信地区準々決勝で松商学園と対戦し、5-7で敗れた。2点差に迫ったものの、4失策に投手は7四死球、打線も13三振と力の差はあった。田中健太監督は「よく頑張って5点取った」と、精いっぱいの奮闘と受け止める。

↑ 松商戦のスコアをグラウンドのスコアボードに残して練習

秋の大会後、「全体の底上げ」をテーマに掲げてきた。週3回のウエトレに加え、体幹のトレーニングも多く入れるなど個々の体力強化に努めてきた。

並行して実戦面の練習にも時間を割いてきた。「経験が少ない。軸となる選手をつくりたい」と田中監督。ケースノックや1ヶ所バッティングなどで状況に応じた対応を身に着けた。

絶対的エース不在の投手陣は、招へいした外部コーチの指導で冬場を問わず週1回、200球の投げ込みを続けている。秋は背番号1をつけた右の細川春翔は「投げることで体の使い方をしみ込ませたい」と、目標の球速140㌔を目指す。

秋の大会後、主将を久保田智也から細川に交替。前のチームからの内野で唯一レギュラーだった久保田をよりプレーに集中させる。久保田は「期待されている守備をさらに鍛え、打撃でも貢献したい。経験を生かしプレーでチームを引っ張る」と責任感をにじませる。

副主将のモラード瑠佳と二人三脚で束ねる細川主将は「チームにまとまりが出てきた。その中でも個々の色を出していき、チームで勝つ形に持っていきたい」と、総合力で勝負を挑む。

 

 

 

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