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【オフトレ拝見】更級農業高校 21世紀枠落選も切り替えてスキルアップ

センバツ21世紀枠の県推薦校に選ばれた更級農。その後の選考から漏れ21世紀枠の道は途絶えたが、選手たちは気落ちすることなく、個々のスキルアップに臨んでいる。

↑ レフト方向を正面にしてフリーバッティング。平日はほかの部活との兼ね合いで制約がある

昨秋は北信予選を3位で通過。県大会では1回戦(16強)で、優勝した佐久長聖と対戦し、1-3と接戦を演じたが敗れた。

夏に関してもここの2年続けて県16強入りするなど近年の戦績も評価され、昨年11月には県高野連から21世紀枠の県推薦校に選出された。

しかし、北信越ブロックでは選考されなかった。「もっと頑張ろうと、切り替えた」と一由知起主将。鈴木達也監督も「県推薦校に選んでもらったことは励みになったが、落胆した様子はなかった」と、動揺することなくオフの練習を続けてきた。

3年生が5人だけだったため、2年生の経験値は高く、エース宮坂魁が県内で注目されるなど能力が高い選手が多い。

鈴木監督は「2年生は放っておく時期」と、細かな技術指導よりも自主性を優先。日、月曜日はオフにし、平日は2時間程度の練習時間と制約している中、「効率がいいように、野球にある動きをサーキットトレーニングに組み込んでいる」という。

土曜日は木製バットでフリーバッティングに時間を割く。グラウンドの構造上、約80㍍先にあるレフトフェンスが正面になるよう打席の向きを変えている。鈴木監督は「正面にフェンスオーバーの目標ができ、センター返しが自然に意識できる」と効果を語る。ティー打撃でもできるだけ正面からボールをトスしており、ちょっとした意識付けが一由主将ら力のある中軸打線につながっているとも言える。

エース宮坂はまだ身長が伸びている途中で、昨秋もコンディション的には万全でなかった。しかし、長聖戦ほか大会後の強豪私立との練習試合でも試合を作ってみせた。オフは整体に通うなど体のメンテナンスにも気遣う。細身の右腕は「食事の量や筋トレも増やしている。もっとストレートを磨く」とじっくりと仕上げる。

投手陣は平日朝の3日間、5㌔ほどのランニングを続ける。宮坂以外、4人の2年生投手のサポートは不可欠。昨夏も投げた石坂賢人は「指先のトレーニングをしている。スライダーには自信はあるが、球速を上げたい。宮坂とほかの投手で1試合をつくれるようにしたい」と役割を自覚する。

▼練習の模様▼
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