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【コラム】 高校春季大会 地区予選を終えて 

高校野球春季大会の地区予選会は9日までに全日程を終え、県大会出場の16校が決まった。11日に県大会の組み合わせが決まる。

県大会出場校と地区順位はー
(〇は地区シード校)
【北信】
① 長野日大〇
② 長野西
③ 篠ノ井
④ 長野工

【東信】
① 上田西〇
② 佐久長聖〇
③ 小諸商〇
④ 上田染谷丘

【中信】
① 都市大塩尻〇
② 松商学園〇
③ ウェルネス長野〇
④ 松本深志

【南信】
① 飯田
② 岡谷南
③ 高遠
④ 諏訪清陵

県大会出場の16チーム中、シード校は7校。逆にノーシード校は半数以上の9校にのぼり、〝波乱〟が多かったようにも見える。

春のシードは昨秋、8月末~9月中旬に行われた地区予選の成績が基になっている。つまり、半年以上も前のチーム状況のため、変化していて当然だ。

また昨年は新型コロナで4、5月にほぼ練習ができず、当時の1、2年生が基礎や実戦を積み重ねられなかった。さらに夏の代替大会の開幕が例年より2週間ほど遅れ、それに伴い新チームの始動も遅れた中で迎えた秋季大会。

それから7カ月ほど経ったのだから、戦力状況が大きく変わっていても不思議ではない。

ただ、こうした中でも東信の1、2位、中信の1、2位は不動。上田西、佐久長聖、都市大塩尻、松商学園は昨秋の県ベスト4で、やはりこの4校が昨秋に続き、一歩リードした戦力をこの春も有している印象だ。

地区予選で気になったのが暴投の多さ。それが進塁だけでなく、失点にもつながるケースを何度か目にした。記録上は暴投だが、捕手がうまく前に落としていればと、という場面もあっただけに捕手のストップの技術向上は夏までの課題になりそう。

その投手は、球速表示をする球場が増えたこともあり、昨秋より全般に球威が上がっていると感じた。しかし、見たチームの中で〝豪腕〟と呼べる投手は出会えなかった。

全体に守備、特に送球や、細かな攻撃面で春らしいミスが少なくなかった。冬場もコロナの影響で練習時間が制約されたり、一時的に休校になったり、例年に比べ全体練習が少ないことも影響しているかもしれない。

地区敗退チームはすでに夏一本にしぼって再出発。県出場チームは貴重な公式戦経験を積んでいきたい。

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