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【高校長野大会】開幕までに見ておきたい③ 長野商業・丸山雄大

秋、春とも主力がそろわないこともあり北信予選で敗退した長野商。創部100周年のこの夏、チーム浮上に欠かせないのが、エース丸山雄大(3年・更北中出)だ。

↓ エース丸山

身長179㌢の本格派右腕・丸山は1年秋から公式戦で登板。何といっても最速141㌔の角度のあるストレートが武器になっている。

この春先は、もともと荒れ気味の制球がまとまり好調だったが、春季大会ではコンディションが間に合わず、ベンチを外れた。チームは初戦で篠ノ井(北信3位)に3-5で競り負けた。

その間も走り込みなど欠かさなかったトレーニングの成果が、ここに来て現れてきた。

指にボールがかかったストレートは「ダレなくなった」と丸山も納得。カウントも空振りも取れるカットボールや、ブレーキの利いたカーブ、チェンジアップなど変化球の精度も上がってきた。

↓ ブルペンで投球練習する丸山

「あとは立ち上がりをうまく入れるか」と赤須健士監督。丸山も入り方は意識している。去年は球威がありながら「甘く入って打たれた」という制球は、「よくなっている」と手応えをつかむ。

↓ フリー打撃で投手を務める丸山

これまで「公式戦では納得いく投球が一度もなかった」という丸山。最後の夏は「自分が投げないと勝てないぐらいの責任を背負いつつ、本来の投球に徹したい」と、悔しさを晴らす。

【長野商】初戦は佐久平総合技術(長野日大ブロック)
投手は丸山のほか、緩急を使える右の内堀翔太(3年)、制球のいい左の酒井天翔(2年)が控える。受ける捕手の緑川瑛斗は強肩に加え、ここにきてトータルで成長した。攻撃は1番池田壮太、2番堀快斗の俊足コンビが出塁し、石坂陸人主将、小林一輝の3、4番がかえすのが得点パターン。赤須監督は「守りは安定している。丸山が立ち上がりをうまく乗り切り、流れをつくりたい」と、守りからペースを握っていく。

↓ 赤須監督から指示を受ける選手たち

↓ 試合をつくれる内堀

↑ ↓ 打撃練習と走塁練習を同時に行い効率アップ

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