【高校長野大会】開幕までに見ておきたい⑥ 更級農業・宮坂魁
昨秋の県大会1回戦で佐久長聖を3点に抑えるなどし、センバツ21世紀枠県推薦校の選出に貢献したエース宮坂魁(3年・埴生中)。きゃしゃな体ながら、手元で伸びてくる投手らしいボールの持ち主だ。
↓ 捕手を立たせて投球練習する宮坂
176㌢、62㌔とほっそりした体形ながら、昨年秋の時点で球速は130㌔後半をマークしていた。
順調に迎えた今シーズンだが、春の北信予選初戦で腰を負傷。整体に通うなどコンディション重視で状態を上げてきた。
そうした状態の中でも「ほかの投手とは違うボールを投げていた」と、鈴木達也監督は宮坂の投手としてのポテンシャルの高さに驚かされた。
↓ 打撃投手も買って出る
あまり力感がないフォームながら、ストレートがピッと低めに決まり、鋭いスライダーがウィンニングショットになるのが好調時の宮坂のスタイル。
直近の練習試合で腰は気にならず調子は上向きという。宮坂は「低め重視で打たせていく。チームを背負っているので、相手がどこだろうと強気で攻める」と気持ちも乗ってきた。
↓ 状態が上向きの宮坂
【更級農業】初戦は上田(上田染谷丘ブロック)
宮坂との2本柱とも言えるのが、右の石坂賢人(3年)。球威で押すタイプではないが、独特の変化球を交え粘り強く打ち取る。打線は高野大翔、小山琉斗、一由知起らが好調。攻撃をパターン化せず、状況に応じて進塁打と強行を使い分ける。夏はここ2年連続で16強。宮坂は「チームとしてそれ以上が目標」と、先輩超えに挑む。
↓ ブルペンで宮坂と投げる石坂(左)
↓ 打撃練習
↑ ↓ バント練習