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【大学】関甲新リーグ1部 松本大、秋季リーグ戦へ準備

関甲新学生野球リーグは、9月2日に秋季リーグが開幕予定。関東圏に緊急事態宣言が出されているため日程変更が想定される中、この春に1部リーグ復帰し残留した松本大は、春の経験を教訓に準備している。

↓ ホームグラウンドで練習する松大

松大はこの春、12年秋以来の1部に復帰。4勝10敗とし、8チーム中7位で降格を免れ、この秋も1部で戦う。

春季優勝の上武大に終盤まで接戦ができたり、2位の平成国際大から1勝を挙げたり、「決して手の届かないチームばかりではなかった」と4年生の今井凛平主将(東海大諏訪高出)。特に「投手はよく頑張った」と、清野友二監督は原田航汰、鈴木裕介の両4年生右腕(ともに日本文理高出)を軸にした投手陣を評価する。

原田は「一冬準備して自信を持って臨めた」と手応えを得た一方で、「失策の走者とかを簡単にかえしてしまった。春後、球速アップのためフォームを見直した。最後的に勝てる投球をしたい」と最後のリーグ戦に懸ける。

↓ 4年生エースの原田

4年生投手に加え、塚本強矢(松商学園高出)、武用裕渡(松本工高出)、小林駿太(甲府工高出)、竹元悠斗(長野商高出)ら2年生、今井悠成(東海大諏訪高出)、南波秀(東京学館新潟高出)ら1年生投手の奮起も欠かせない。

一方で打撃は低調だった。1部投手の球速、制球の良さにチーム打率は2割を切った。清野監督は「2部に慣れ、(打撃のテークバックの)後ろが大きくなっていた。あれでは切れのいいボールには無理」と、マシンを速くするなど対策を講じてきた。

今井は3割3分3厘(リーグ9位)とチーム一の高打率を残した。「2部ならストライクゾーンで待っていれば打てたが、一部ではよりしぼって待たないと対応できない」と、チームとして春の反省を生かす。

↓ バットでもチームを引っ張る今井主将

鈴木里希也(3年、東京学館新潟高出)や相場一成(3年、日本文理高出)、笠原拓朗(2年、北越高出)らスイング力のある打者の一振りに期待がかかる。

このほかカットプレーやゲッツーなどの時間短縮にも取り組んできた。清野監督は「スピードを求めるあまりプレーが雑になることもあったが、基準を高めてやってきた」と〝1部仕様〟に更新した。

8月は新型コロナの感染急速拡大で大学、社会人チーム相手にはオープン戦は2試合しかできなかった。リーグ戦開幕が延期されても、対外的な動きが制限されるだけに、今井主将は「できていないところを詰めて準備しておきたい」と、流動的な状況に対応していく。

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