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県知事杯懸けた第1回プロ・アマトーナメントが19日開幕

長野県内の野球団体を統括する「長野県野球協会」が4月1日に設立するのを記念した「第1回県知事杯争奪プロ・アマドリームトーナメントが3月19日、長野オリンピックスタジアムで開幕した。

↓ 始球式を務めた荻原健司・長野市長

1回戦(準決勝)第1試合は信濃グランセローズが信越クラブに延長10回タイブレークの末、9-4で勝利、第2試合は松本大が千曲川クラブに4-3で逆転サヨナラ勝ちし、決勝進出を決めた。

両ゲームとも最終盤に試合が決まる劇的な展開に、肌寒い陽気にも約800人来場者が声援を送った。

県知事杯を懸けた決勝戦、信濃―松大戦は20日午前10時10分から長野オリスタで開く。表彰式後、信越クー千曲川クの3位決定戦を行う。

▽第1試合
信濃0000400005 9
信越0010200100 4
信濃)山本、足立真、鈴木、吉原、塩田―田島
信越)工藤、中村、佐渡、藤田、伊藤―原
三=澤端(濃)樫山(越)
二=辻、永澤、米倉(濃)、酒井俊(越)

【評】1点を追う信濃は5回、7番辻の2点適時二塁打などで4得点し逆転。1点を信越は8回、途中出場した8番酒井俊の適時二塁打で同点とした。9回でも決着せず、10回タイブレークにもつれ込み、信濃は5番澤端主将の3点三塁打などで5点を奪い、試合を決めた。

信濃の柳澤監督は「実戦がほとんどなかったが、よくくらいつき、恥ずかしい試合にならなくてよかった」と安ど。父の辻利行・信越監督の前で逆転打を放った信濃・辻大輝は「チャンスで打ててよかった」とスタメン起用に結果で応えた。

信越・辻監督は「いい緊張感を持ってできたが、詰めの甘さが出た」と、競り合いを落とし残念がった。

↓ 延長10回、澤端の勝ち越し打に沸く信濃ベンチ

↓ 8回に同点適時打を放つ信越・酒井俊

▽第2試合
千曲川000003000 3
松本大000100003x 4
千)本多、名取、平林、水科―石渡
松)小林駿、和田、田島、一場―小林尚、角田
二=石神悠、塩原、相場、小林尚(松)、牧嶋(千)

【評】松大は4回、5番相場の適時二塁打で先制。1点を追う千曲川は6回、1番豊田の2ランなどで3点を奪い逆転した。粘る松大は9回裏、千曲川の3番手平林を攻め、2死満塁から4番塩原が右前に運び2者がかえって同点。さらに一、三塁から替わった4番手水科の暴投でサヨナラ勝ちした。

松大の清野監督は「先発の小林駿太が(5回無失点で)ゲームをつくってくれたことに尽きる。4年生もよくつないだ。塩原は一番信頼できる4番。チームで耐えることができた」とたたえた。同点打の塩原は「監督からお前なら大丈夫と言われ、楽に入れた。打ったのはスライダー。観客が多く、中継もあり楽しくできた」と笑顔を見せた。

大会第1号となった千曲川の豊田は「1、2打席はうまく打ち取られたので、少し重いバットに代えた」と、見事に修正。逃げ切れなかった千曲川の大森監督は「1週間の練習試合より相手投手が仕上がっていて攻略できなかった。投手陣もばたばたし過ぎた」と、5安打の打線と計7四死球の投手陣に課題が見えた。

↓ サヨナラのホームにかえる松大・高野主将

↓ 6回、逆転2ランの千曲川・豊田

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