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【インタビュー】VOL.13「岡本昌弘~相手を観察した上での駆け引きには自信があるし、面白い」(2013/11/9)(2,333文字)

okamoto サッカーは基本的にロースコアのゲームです。1-0とか2-1ぐらいのスコアになります。それだけ1点に重みがあるので、チャンスに強いストライカーは「試合を決める選手」と言われたりしますが、逆にGKは「試合を決めさせない選手」になります。

 実際のところ、GKが決定機を阻止したかどうかで試合の結果は違ってきます。ビルドアップやポゼッションやチャンスの数に差があったとしても、GKがシュートを止めてしまえばその差は埋まってしまうわけです。岡本選手はだいたい1試合に1回ぐらい、決定機を阻止していると思います。しかし、今季のベストセーブを聞くと、「今季はないです」とのことでした。


――でも、けっこう止めてますよね?
岡本「仕事です(笑)」

――1対1を止めるコツは? その前の段階でリズムに乗れているかどうかも関係しますか?
岡本「そうですね。うまくしゃべれていて、DFもコントロールできていれば、その中で何かボールがこぼれて1対1になったとしてもシュートのコースが狭まっていることが多いですから。相手の得点チャンスを止めれば、うちも乗ってくるし相手も落ちるので試合の流れをもっていける。まあ、それが多いのも困るわけですが」

――自分はどういうGKだと思いますか。例えばヤマを張るのが得意な人、最後まで動かない人がいますが。
岡本「100か0かにはしないですね。ただ、駆け引きはありますよ」

――フィールドプレーヤーだと、例えばちょっとボールが跳ねてしまったと。そのときにとっさに考えを変えて浮き球にしようというようなヒラメキがあります。GKの駆け引きもヒラメキですか。

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