9月に入り、J2リーグ戦も終盤戦へと突入していきます。今回は関塚監督の采配にフォーカスしたQ&Aが多めです。

Q.毎回拝読を楽しみにしております。関塚監督が就任してからのチームについて、西部さんの感触としては、現在のチームは鈴木前監督の築いたベースがあってのものだと思いますか？　それとも関塚監督が新たに構築したものだと思われますか？　そもそも、両監督の采配の違い、差というものはどういうものでしょうか？　ジャーナリストから見たここ最近のジェフ千葉の雰囲気を解説していただけたらと思います。

西部：鈴木前監督は1年半指揮していて、方針も一貫していましたから監督交代後もそのベースは当然残っています。一方で関塚監督が新たに加えたも のもあると思います。鈴木前監督は一貫性があり、悪く言えばマンネリ化していたところはあったと思います。原則的な大枠を示して、選手の成長を促すようなやり方でした。練習も同じことを繰り返していて、本人は「目的が同じなら、目先だけ変える必要はない」というようなことを言っていました。粘り強く続けるタイプですね。関塚監督は複数のフォーメーションを試合中に使ったりしますが、鈴木前監督はまずそういうことはしていませんでした。関塚監督のほうがチームに刺激を与えるやり方だと思います。チームの雰囲気に関しては、どちらかといえば情熱的な関塚監督のタイプのほうが合っているような気がします。これはどちらが良いかではなく、厳しいタイプのほうがチームの体質に合っている のではないかということで。選手の自主性に任せると、緩いほうへ流れがちな傾向があると感じるからです。

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