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【レビュー】J2第5節千葉4-4C大阪@フクアリ「エイプリルフールらしい試合(?)」(文・西部謙司)2,868字 2015/4/2

 ●エイプリル・フールらしい試合(?)

 いやーなんと申し上げたらいいのでしょうか。セレッソ大阪のパウロ・アウトゥオリ監督は「今日の勝者はサッカーである」と語っていましたが、とにかくすごい試合でしたわ。

 前半の終わりごろまでは膠着状態、0-0で折り返したときはまさか8点も入るとは到底思えませんでした。2-0でリードしたときも「これで勝ったな」と。そこからディエゴ・フォルランのワールドクラスのゴールが飛び出し、あっという間に逆転され、アワアワしていたらパウリーニョの弾丸シュート、さらにオナイウ阿道の逆転ゴール! さすがに勝っただろ、もう勝たしてくれと思っていたら、ロスタイムにC大阪の4点目が……。

 ドローに持ち込まれたのは残念でしたが、よく戦いました。いろんな意味でとても良い経験になった気がします。しかしこの展開、結果知らない人に話したら「今日は4月1日だからな」と本気にされなかったかもしれませんね(笑)。
 

●ネイツの2ゴール

 前半の内容からは後半のゴールラッシュは想像できませんでした。終わってみれば、逆にあの前半は何だったのかと。

 前半は確かに膠着していましたが、あれはあれで緊張感のある内容ではありました。20分ぐらいまでは、もはやお約束の何もできないかわりに何もさせないという流れ。その後、千葉は両サイドの攻め込みから優勢にゲームを進めました。パウリーニョのスリッピーな芝生を利用したFKが右ポスト。中村太亮のクロスボールからネイツ・ペチュニクの放ったシュートがバー直撃と、あと一歩というところまで迫ります。

千葉 先発フォーメーション

[4-2-3-1]
森本
谷澤 ネイツ 井出
パウリーニョ 佐藤勇
中村 大岩 キム 金井
高木

 千葉の先発は5試合連続で同じでしたが、この日はネイツと井出遥也のポジションを入れ替えていました。

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