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★無料記事【試合後コメント】J2第14節千葉1-1金沢@フクダ電子アリーナ – 関塚監督「もっと力を付けて、勝ち点を積み上げていく強い気持ちを持つ」関塚監督、田代、高木、佐藤健、金井、井出(取材:芥川 和久)(3,527文字)2015/5/19

関塚 隆監督
もっと力を付けて、勝ち点を積み上げていく強い気持ちを持つ

「非常に残念です。サポーターが後押ししてくれましたが……。金沢さんはJ2初年度とは思えない非常にしっかりした守備で、得点の匂いもしっかりかぎつける形を持った、非常に良いチームという印象を受けていました。実際に戦ってみて、もっと引いてくるかなと思っていたが、割と前にラインを高く保ってきた。われわれも前半にCKからネイツがフリーで決めるチャンスもあり、そういうところを決めきれなかったが、井出遥也がうまく先制点を奪ってくれた。その後、(相手が前に)出てくるところを、守備でもう一つ前に出る力がわれわれにもなかったが、最後の森本のゴールが認められなかったというのは非常に悔しい。入っていたかどうかは審判団が決めることなので、それに対してわれわれはとやかく(言うことではないが)。(昨年のJ1昇格)プレーオフの戻りオフサイドのところも含めて、今年はもっと力を付けて勝ち点を積み上げていくという強い気持ちを持って、これからもやっていきたい。

(スタメンに金井貢史を右サイドハーフ、田代真一を右SBで起用したねらいは?)戦術的なところで変化を込めながら、彼らの出から速いところ、両サイドが高い位置に行かないように、しっかり準備しながら得点を狙うという形を考えた。(森本貴幸はフルで出られる状態ではない?)先週はスタメンで、その後のリバウンドというか(もあったので)。どういうところで彼の力を発揮させるかとことで、そういう決断をした。(金沢がこれほど“やる”と思っていましたか?)はい、非常に良いチーだった。前半のところで点を取れればまた変わっていたと思うが、ハーフタイムでペチュニクと阿道があまりにも攻撃に行きっぱなしになって、秋葉選手と山藤選手のところを留守にしていた。彼らはそこでパウリーニョが食いついてくるのを待っていたと思う。その(FWの)縦ラインを一つ落とさなければいけないと。それよりもわれわれは先制点を取って、もう少し彼らを引き出したかったので、(前半の)3つのビッグチャンスの一つが決まっていれば(違う展開になった)。でもやはり今日のところは、金沢さんは非常に堅い良いチームなので、そう差が付くような形にならないと。しっかり先制点を奪って、追加点をどのようにというところで、非常に残念な失点でしたが、その失点1つを考えても、もう1点取れる力がわれわれは必要だったと思う。(1点取ったあとの戦い方については?)相手が2トップ気味にきて、10番や7番の選手が真ん中に入って、そこを留守にしないためにパウリーニョをアンカーのポジションに入りながら、両サイドをもっと推進力を持ちたいという形を狙った。もう少しそこを、われわれは両サイドの推進力を付けていかなければならない」

DF 3 田代 真一
起点を作れ、という指示だった

「監督からは『自分のところで起点を作れ』という指示だった。相手が引いてくると思っていて、ボールを握る中で、自分の起点からパスなりサイドチェンジをと。ディフェンス面では、相手のカウンターで前に出てくる人数、スピード、速さ、迫力があるので、そのリスク管理を言われた。SBだったし、立ち上がりは慎重にと思って入った。特に前半は、もっとボールに触らないといけなかったし、ゲームを通して、自分がパスの起点にならないといけなかった。金沢は守備組織がしっかりしているし、リーグ最少失点だし、組織的だった。自分たちがボールを支配している時間は長かったので、そこでもっと崩したり得点チャンスをもっと作らなければならなかった」

GK 21 高木 駿
最後、我慢できなかった

「最後、我慢できなかったかなというのはある。正面のシュートは問題なかった。ごちゃごちゃってなったときに危ないシーンはあったけど、ヴェルディ戦でもそんな感じだったし、最終的にやられなければ」

MF 16 佐藤 健太郎
もっと割りきって大きなプレーがあってもよかった

「立ち上がりから良い形で進めて、チャンスも何本かあって、そこを決めきれてたらもっと違う試合展開になったと思う。途中から入ってきた(井出)遥也が点を取ってくれて、(失点)ゼロでゲームを終わらせたかったけど、相手も粘り強くやってきた。最後はもったいなかったけど。守りに入ったわけじゃないけど、相手のギアが入って少し押し込まれる形になった。そこをどうやって相手コートに持って行って、相手コートで長い時間プレーするためには、もっと割り切って大きなプレーがあっても良かった。(なかなか相手のボランチに行けなかった?)そこに行くというよりはしっかりバイタルを締めて、外、外で回させようと思ったが、相手のボランチがどんどんミドルシュートを打ってきた。そこはボールにもっと強く出ていかなければいけない。ボランチが出るのもそうだし、それに連動してDFラインが上がらなければいけない。全体的なプッシュアップがないと、ボランチが出て、空いたスペースを使われるのが嫌だった。もっと全体で押し上げられたら良かった。押し込まれていたので、割り切って、大きいクリアなり相手コートで長い時間プレーすることを考えてやっても良かったと思うが、相手があってのことなので。(パウリーニョがアンカーになってからは)攻撃になったときは前へのサポートと、守備ではパウリーニョが一人になってしまうので、両脇が空いてしまうのでなるべく絞ってそこから出て行くことを考えた」

MF 13 金井 貢史
ネイツと僕で仕留めるようなイメージだった

「(サイドハーフでの起用だったが、監督からは?)右でボールを落ち着かせて、左に振ってセンタリングを。そこにネイツと僕で仕留めるようなイメージだった。前半に1本惜しいのがあったので、そういう形をもっと増やしたかった。ああやって引いたら絶対に失点してはいけない。そこはもっと話し合って。今日はバイタルエリアが空いてしまったので、そこをうまく話しながら修正できなかったのが反省点。相手が前に圧力をかけてきたので、向こうのディフェンスラインの裏に大きく蹴って、相手をひっくり返して自分たちが前向きに守備できれば良かったけど、試合中に修正できなかったのは反省しないといけない。次の試合で同じことをしないようにしたい。(こっちから引いたつもりはない?)相手の勢いもあったので。でも最終ラインがもっと押し出せれば良かった。ちょっと引いてしまった。圧力があったので。相手がドリブラーを入れてきたので、前向きになったときにDFとしては裏を取られたくなくて下がってしまう傾向がある。そこで前を向かせない守備ができれば良かった。前半からパウリーニョと(佐藤)健太郎さんを引き出すようなボールの回し方をしてきた。チームとしてもバイタルエリアを空けたくなかったので、それが90分間通してだんだん効いてきた。だからといって簡単にやられていいわけじゃない。後ろからもっと押し出さなければいけないし、ラインも高く保たなければいけない」

MF 26 井出 遥也
最後の質の部分が上がっている

「しかけることを言われていた。カウンターの状況で、ボールを持った瞬間に相手が後ろまで下がってくれた。(中村)太亮くんも回ってくれていたので、相手のラインが下がって、1本シュートフェイント入れた瞬間に二人のが締めてくれた?というのもあるし、狙い通りでした。しかけて最後のシュートの部分がイマイチだった。去年は。ああやってしかけていく中で、最後のシュートの質の部分が上がってるからああいうゴールが生まれた。(得点したあと、ポジションを変えた?)自分が真ん中になって、パウリーニョと(佐藤)健太郎さんの3枚で真ん中を見る形になった。試合後にみんなとも話したが、全体的にラインを下げすぎてしまった。普通の戦いをすれば良かったが、守備に回ってしまった。早い時間帯から下げてしまった。(プレッシャーがかからずズルズル下げられたようにも見えたが?)1トップになって、相手の2ボランチにうまくプレスがいけなかった。もう少し後ろが我慢して押し上げられたら、ディフェンスラインとボランチの間をうまく使われることもなかったのかなと思う。下げるなら自分たちも下げないといけない。あの失点もそういうシーンだったと思う。これから、1点取ってという場面で、みんなが今日の経験を生かして守備ができればもっと良い結果になると思う。最後はああやって押し込んで、得点の匂いも多くなった。勝ってる状況でどういう戦い方をするかが大事。これからそういう戦い方をしていければ」

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