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【2015年総括】明治安田生命J2リーグ 第15節~第28節(文・西部謙司)2015/12/10

●ロングボール戦法が破綻して3勝5分け6敗
開幕からの14戦で8勝していたのが、第15節からの14試合ではわずか3勝。引き分けの数は4試合から1つ増えただけですが、とにかく負けが多すぎました。

「ロングボール+ハイプレス」という基本となる戦法は、この時期すでに破綻していたと言えるでしょう。勝利を収めた3試合(第19節・大分トリニータ戦/1○0、第21節・FC岐阜戦/3○1、第27節・徳島ヴォルティス戦/1○0)も、狙い通りと言えるのは徳島戦だけでした。蹴り合いの展開になると、実は相手チームの方が有利だったという試合が多かったんですね。また、引かれてしまうと今度は崩せない。どこに強みがあるのか分からないチームになっていたのが、この時期だったと思います。

●諦めた「町田シフト」
第17節・コンサドーレ札幌戦(1△1)から町田也真人がトップ下に定着します。第26節・ロアッソ熊本戦(2●3)まで先発起用されていました。

ケガで出遅れた町田でしたが、テクニックとラストパスの能力があり、森本貴幸とのコンビネーションも良かった。しかし、第27節・徳島戦からは2トップがメインとなり、トップ下のポジションそのものが、なくなっています。10試合連続で使った「町田シフト」は2勝4分け4敗でした。

思うような結果が出なくても町田を使い続けた理由は、2人のFWを先発で使えなかったという事情もあったかもしれませんが、町田への期待も大きかったからだと思います。では、なぜ良い結果が出なかったのか。

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