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【ユナパな話】VOL.10「ジミレン」(取材・構成:西部謙司)2016/2/22

全体練習が終わると、選手それぞれの個人練習が始まる。何もやらずに引き上げる人もいるが、多くの選手はそれぞれの課題に向き合っている。グラウンドの周りを走る人、シュート練習をする人、フィジカルトレーニングをやる人……。チームによっては個人練習を禁止しているところもあるが、

「関塚監督はオーケーですね」(菅原大介コーチ)

そういえば、関塚隆監督が現役時代にプレーしていた本田技研はよく個人練習をしていた。都田サッカー場の隣の芝生で、黙々とボールを蹴っている選手は多かった。北澤豪、黒崎久志、石川康など、のちのJリーガーを数多く輩出している。個人練習のほとんどは、極めて地味だ。かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍したエリック・カントナは「金のとれる個人練習」と評されたが、それはシュート練習だからであって、大半は何をやっているのか分からないぐらい地味なのだ。

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