【ユナパな話】VOL.11「アランダとマテ茶とパラグアイ」(取材・構成:西部謙司)2016/3/4
開幕を逆転勝利で飾った後、ミックスゾーンを通り過ぎるアランダの手には金属製のまるい容器。
「あ、マテ茶!?」
「マテ茶!」
そう、マテ茶。最近では日本でもペットボトル入りのものが売り出されているが、南米が本場のお茶だ。パラグアイ人のアランダがマテ茶を飲んでいるのは珍しいことではないと思うが、「マテ」ではなくて「マテ茶」と答えたのが面白かった。ちなみに手に持っていたのはマテとかクイアと呼ばれているマテ茶専用の容器で、茶葉がぎっしり詰まっていた。これにお湯を注いで専用のストローで飲む。
バルセロナではウルグアイ人のルイス・スアレスがマテ茶を愛飲しているようで、メッシやネイマールも持っている写真を見たことがある。アランダは茶葉をパラグアイから持って来たそうだ。
「試合前のほうがたくさん飲みますね。今は寒いのでホットですが、夏はテレレというアイスを飲みます」(アランダ)
テレレはグアラニー族伝統の飲み物、いわば水出しのマテ茶。パラグアイではよく飲まれているそうだ。砂糖やミルクを入れて飲むこともあるようだが、
「ミルクを入れるのはアルゼンチン人の飲み方」(アランダ)
味は、ウーロン茶みたいというか何というか、まあお茶なのだが、ミネラルやビタミンの含有量が豊富で「飲むサラダ」とも言われている。アランダによると「リラックス効果」があるという。
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