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【レビュー】J2第3節千葉1-0横浜FC@フクダ電子アリーナ-「焦れずに船山の一撃で仕留める」(文・西部謙司)2016/3/14

明治安田生命J2リーグ 第3節
ジェフユナイテッド市原・千葉 1-0 横浜FC
http://jefunited.co.jp/top/matches/2016/0313/result/

●焦れずに船山の一撃で仕留める
「4-4-2」で守備ブロックを作って我慢のサッカーをしてきた横浜FCに対して、千葉は前半なかなかチャンスを作ることができませんでした。しかし、後半にエンジンが掛かって65分に船山貴之の素晴らしいボレーシュートが決まります。これが決勝点となって1-0の勝利でした。

ポイントは引かれたときの対応だったと思います。これには裏表あります。良い方から言えば、引いて構えていた相手に対して焦れなかったこと。それが「ジャブのように後半に効いてきた」(船山)のでしょう。反面、崩しきれなかったのも確かです。

「ボールは持っていたが止めて探して出してと、テンポが上がらなかった。後半はそこを修正できたと思いますが」(山本真希)

前半、無理に攻め込んでボールを失わなかったから1-0につながったのか、攻め込みが少なかったから1点しか取れなかったのか。これ、たぶん両方とも言えると思います。そのあたりを中心に試合を振り返ってみましょう。

●様子見の前半
どちらも「4-4-2」同士の対戦でした。千葉は長澤和輝と吉田眞紀人が初先発。前節のファジアーノ岡山戦(1●2)の後半に投入された2人ですが、その時は吉田が左サイドハーフ(SH)で長澤がトップ下でした。しかし、この試合では長澤が左SHで吉田は船山と2トップです。

千葉 先発フォーメーション

船山貴之 吉田眞紀人
長澤和輝 小池純輝
山本真希 アランダ
阿部翔平 近藤直也 イジュヨン 多々良敦斗
佐藤優也

(残り 1895文字/全文: 2598文字)

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