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【レビュー】J2第6節C大阪2-1千葉@キンチョウスタジアム-「前半に必要だった“大きな気持ち”」(文・西部謙司)2016/4/4

明治安田生命J2リーグ 第6節
セレッソ大阪 2-1 ジェフユナイテッド市原・千葉
http://jefunited.co.jp/top/matches/2016/0403/result/

●1点届かずの「半完敗」
前半はC大阪、後半は千葉のゲームでした。後半にあれだけできるなら、前半からやってくれよと思うのが人情ですが、たぶん、そうは行かないのです。前半は0-2、後半は1-0。C大阪が後半にペースダウンしたのは、すでに2点のリードがあったから。なので、圧倒された前半がまず問題だったと思います。ただ、同時にあれだけ劣勢だったゲームを盛り返せたことも事実ですから、なぜ後半から急に良くなったのかも考えてみましょう。

●完敗だった45分間
アウェイ側のゴール裏席の裏は墓地、ホームの裏はマンション、そしてバックスタンドの向こうに電車が走っているキンチョウスタジアムは、来るたびに「花やしき」みたいだなと感じますね。はい、浅草の遊園地です。分かる方には分かるでしょう。

千葉 先発フォーメーション

船山貴之 エウトン
長澤和輝 小池純輝
山本真希 アランダ
阿部翔平 近藤直也 イジュヨン 多々良敦斗
佐藤優也

千葉の先発メンバーは吉田眞紀人に代わってエウトンが先発。C大阪は柿谷曜一朗を中心としたかなりの豪華メンバーであります。立ち上がりはホームのC大阪が華麗なるパスワークと個人技で千葉を圧倒しました。5分に柿谷のパスからリカルドサントスのシュートがポスト直撃、10分にも杉本健勇のシュートがポスト。

その後は少し落ち着きましたが、結局32分にCKからソウザにヘディングで先制されてしまいます。4分後にもFKからまたソウザ。取られたのはセットプレーですが、試合の流れからいって失点は時間の問題だったと思います。

千葉は「4-4-2」でブロックを作って待ち受けますが、どこにも引っかからない。奪いどころが作れない状態でした。たまにカウンターのチャンスになってもパスミス、ビルドアップもぎくしゃくしたままで攻撃になりません。攻守ともに、いいところなしでした。

1回だけ、おっ!と思ったのが43分、多々良敦斗から船山貴之に縦パスが出た時です。船山がコントロールに失敗してしまいましたが、相手のサイドバックとセンターバックの間のスペースへ船山が斜めに動いてパスを引き出しました。いわゆる「ニアゾーン」です。もう少しここを使えれば、攻撃の形は作れたかもしれません。ただ、前半はこの1回のみでした。

●吉田の起用で流れをつかむ
前半の終わりに左足のハムストリングスを傷めた山本真希に代わり、後半アタマから富澤清太郎、さらに小池純輝を吉田に交代。後半開始1分でエウトンが1点を返します。ニアゾーンをとって、船山→アランダとつなぎ、アランダが折り返してエウトンが左足のダイレクトシュートを突き刺します。

千葉 フォーメーション

船山貴之 エウトン
長澤和輝 吉田眞紀人
富澤清太郎 アランダ
阿部翔平 近藤直也 イジュヨン 多々良敦斗
佐藤優也

その後も千葉の攻勢。右のサイドハーフに入った吉田が少し中へ入って、長澤和輝とともに「間」で起点を作ります。長澤に2本のチャンスがあり、エウトンのヘディングシュートもありました。前半とは反対に、C大阪にほとんどチャンスはなく、千葉は押せ押せでしたが、あと1点を奪い切れず。

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