【レビュー】J2第7節千葉1-0金沢@フクダ電子アリーナ-「80~90点のゲーム」(文・西部謙司)2016/4/10
明治安田生命J2リーグ 第7節
ジェフユナイテッド市原・千葉 1-0 ツエーゲン金沢
http://jefunited.co.jp/top/matches/2016/0409/result/
●80~90点のゲーム
点数を付けるなら80~90点の試合でしょう。スコアは1-0でしたが、決定機は7回ぐらいありましたから、3-0か4-0でもおかしくない内容でした。マイナスはチャンスを決め損ねたところと、パスワークに若干ムラがあったことぐらいでしょうか。
良かったところは、いろいろありますが、まず金沢に引かれても慌てなかった。同じように引かれた横浜FC戦から進歩していました。サイドハーフ(SH)が井出遥也と長澤和輝になったことでパスワークも変化が出てきた。引いてくるタイプには有効でしょう。ニアゾーンの使い方もまずまず良かったと思います。
●ニアゾーンへの侵入
千葉は小池純輝に代わって右のSHに井出、FWもエウトンではなく吉田眞紀人。金沢が引いてくると予想したのかもしれません。縦に動く小池と違って、井出は横へ動くタイプです。相手が引いてしまったら深さは使えないので、横移動の井出の方が相性はいい。セレッソ大阪戦で後半巻き返しの原動力だった吉田はSHではなくFWでの先発になります。
船山貴之 | 吉田眞紀人 | |||||
長澤和輝 | 井出遥也 | |||||
富澤清太郎 | アランダ | |||||
阿部翔平 | 近藤直也 | イジュヨン | 多々良敦斗 | |||
佐藤優也 |
金沢は「5-3-2」でしっかり引いてスペースを消します。千葉はセンターバックの横のスペース、いわゆるニアゾーンにパスを入れて起点を作ろうとしていました。船山貴之と吉田の動きも良く、それでチャンスを作れていた場面もありました。一方、サイドバックからニアゾーンへのパスが引っかかってしまうケースもあり、ここは改善の余地があると思います。
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