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【レビュー】J2第11節千葉1-1讃岐@フクアリ-「災い転じて福となるか」(文・西部謙司)

明治安田生命J2リーグ 第11節
ジェフユナイテッド市原・千葉 1-1 カマタマーレ讃岐
http://jefunited.co.jp/top/matches/2016/0503/result/

●ボランチ全滅のドロー、あしたはどっちだ!?
ボランチ勢が全滅しました。すでに山本真希、アランダをケガで欠いていたところに、佐藤勇人も負傷の模様。前節(水戸ホーリーホック戦/0●1)は井出遥也をボランチで起用したものの、攻撃の切り札を使うにはポジションが低い。そこで急きょ、若狭大志が抜擢されました。本人いわく「公式戦では初」とのこと。監督に言われたのも試合前日とか。

しかし、富澤清太郎とのコンビは意外やなかなか素晴らしいものがありました。ところが、唯一残っていた本職ボランチの富澤も後半早々に負傷交代。長澤和輝が入ります。つまり、この時点でボランチは全滅。急造コンビの若狭&長澤となったわけであります。

まず、前半の出来は素晴らしかったと思います。富澤&若狭コンビのおかげで前方の4人が後ろ髪を引かれずに攻撃できていました。ケガの功名と言いますか、なかなか良いバランスを見出したのではないでしょうか。そして長澤のボランチ。こちらもポテンシャルじゅうぶんです。ただ、長澤をここに置くと明白に前重心になります。とはいえ、もう選択肢はない。5月7日(土)の京都サンガF.C.戦も、おそらくこのコンビでしょうから、もう腹をくくるしかありません。

●素晴らしかった前半
多々良敦斗と船山貴之がスタメン復帰、若狭がボランチ初先発、そして長澤がベンチスタート。連敗したからといって、ジタバタしすぎじゃないの? という悪い予感に包まれながらのキックオフ。ところがしかし、前半の出来は素晴らしかったのですよ。

千葉 先発フォーメーション

エウトン 船山貴之
井出遥也 町田也真人
富澤清太郎 若狭大志
阿部翔平 近藤直也 イジュヨン 多々良敦斗
佐藤優也

若狭と富澤がどっかり後方に居残り、井出と町田也真人のサイドハーフ(SH)に船山、小兵3人のカウンターが鋭い。ビュンビュン走ってパスをつないで敵陣に突入します。これは千葉ファンにとってはツボでしょう。オシム時代をほうふつとさせるものが、ありましたからね。

「4-1-4-1」でがっちりブロックを作って待ち受ける讃岐に対して、町田や井出が「間」に入って侵入します。10分に井出のクロスをエウトンがシュート、12分には井出、町田とつないで船山へスルーパス。そして先制点が13分、エウトンのシュートの跳ね返りを若狭がワンタッチで町田へ、町田が浮き球をアウトサイドでゴールへ“パス”。

最初に井出が左サイドに侵入して阿部翔平に戻し、阿部のクロスをエウトンが狙ったのが発端でした。ペナルティエリアに近づいたことで阿部の精度の高いクロスを生かし、ゴール前のエウトンの強さにつなげ、最後は町田の目の良さと技術に結びつけた。アシストの若狭は、

「最初はシュートするつもりでしたが、ボールが少し浮いていたので中へ入れれば何か起こるだろうと。町田が見えていたわけではないです(笑)」(若狭)

まあ、多少はツキもあったかもしれませんが、各選手の特長をつないだ良いゴールでした。きょうはFWが無駄追いをせずに全体をコンパクトに保って守れていましたし、ニアゾーンへの縦パスも悪くなかった。そんなに決定機を作れたわけではありませんが、攻め込みはスムーズ。讃岐にはほとんどチャンスを作らせないまま、1-0で折り返します。

●急造ボランチコンビ
後半早々に讃岐が動きます。ボランチに綱田大志を投入して中盤をテコ入れ、64分には我那覇和樹を入れて「4-4-2」に変えてきます。一方、千葉は52分に富澤が負傷交代、ボランチには長澤を入れました。

「ぶっつけです」(長澤)

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