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【ユナパな話】VOL.19「人型の物体」取材・構成:西部謙司)

ユナパに新しい“仲間”が加わっている。オレンジ色の人型の物体。

「あれ、探していたんですよ」

藤原寿徳GKコーチが探していたのは“エアダミー”という空気が入ったサンドバッグみたいな物体である。

「日本に、ちょうどいいやつがなくて。ヨーロッパにはあるんですが持ち込むと高くつくんですね。そうしたら、ちょうどAirGoal Japan社で発売すると聞きまして」(藤原コーチ)

地面に突き立てて使う“バヘイラ”と呼ばれる人型物体はすでに使っていたのだが、プラスチック製なので衝突すると危ない。クロスプレーの練習でも安心して使えるインフレイタブル(空気で膨らませる)ものが欲しかったと言う。AirGoal社はもともと空気の入ったゴールポストを製造している会社だが、エアダミーを発売するということでタイアップが実現した。ちなみに販売価格は5体セットで12万円とか。

http://airgoal.co.jp/series_airdummy.html

ちなみに、これと似たものをアスレティック ビルバオの練習場で見たことがある。当時はマルセロ ビエルサ監督だった。こちらは顔の絵が描いてあって、それがちょっと情けない表情で面白かったのだが、選手に当たられたりボールをぶつけられたりと手荒く扱われていた。千葉のエアダミーはそれよりも若干細身、下部の重りになるところには砂ではなく水を入れるので重さの調節が可能だそうだ。

ところで、練習場には、ほかにもいろいろな小道具がある。特にGKの練習用の道具類は、ちょっと見ただけでは用途がよく分からないものも多い。

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