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【レビュー】J2第32節千葉1△1山口@フクアリ-「パスワークで山口が千葉に勝っていた点」(文・西部謙司)

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明治安田生命J2リーグ 第32節
ジェフユナイテッド市原・千葉 1△1 レノファ山口FC
http://www.jefunited.co.jp/top/matches/2016/0918/result/

●妥当な引き分け
65分にエウトンのゴールで先制。千葉はその後に「5-4-1」で逃げ切りを図りましたが、ロスタイムに入った92分に中山仁斗のヘディングシュートで追い付かれ、1-1の引き分けでした。あと少しだったので2ポイントを失った感じですが、試合全体からすると引き分けはフェアな結果だったのではないでしょうか。決定機の数も同じぐらいでした。

「きょうの試合を勝ち切れないのはまだまだ。強いチームになるための通り道だよと選手たちには伝えました」(千葉、長谷部茂利監督代行)

確かに勝ち切れなかったのは残念ですが、勝って当然という内容でもなく、パスワークでは山口の方が上だったと思います。千葉は球際の強さで勝っていたので互角の試合になっていましたが、もっと力を付けていきたいですね。

●パスワークで山口が千葉に勝っていた点
菅嶋弘希が体調不良のため、北爪健吾が急きょ先発出場。あとは前節と同じ、ほぼ不動のメンバーであります。序盤にボールを握ったのは山口、ボランチの庄司悦大がディフェンスラインに引いてきてセンターバック(CB)とともに3枚でボールを回しながら、機を見て縦にクサビを入れ、そこからワンタッチで崩していく攻撃がメインでした。山口のパスワークは千葉を凌駕していました。

千葉 先発フォーメーション

エウトン 船山貴之
町田也真人 北爪健吾
富澤清太郎 長澤和輝
比嘉祐介 近藤直也 若狭大志 丹羽竜平
佐藤優也

千葉もJ2ではパスワークのうまいチームですが、山口の方が上手でしたね。個々のテクニックには、たぶんそんなに差はないと思います。違っていたのはボールの回し方ですね。山口は守備の釣り出しとはがし方がうまかった。簡単に言うと、3人目の使い方になります。

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