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【レビュー】J2第34節群馬2●1千葉@正田スタ-「ゴールに理屈はない」(文・西部謙司)

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明治安田生命J2リーグ 第34節
ザスパクサツ群馬 2●1 ジェフユナイテッド市原・千葉
http://www.jefunited.co.jp/top/matches/2016/1002/result/

●「ゴールに理屈はない」
どちらにもチャンスはありました。決めた方が勝ったという試合だったと思います。それだけに、試合後のこのコメントは刺さりましたわ。

「ゴールに理屈はない。とにかく決めること」(群馬、服部浩紀監督)

服部浩紀監督

ミラーゲームとまでは言いませんが、どちらもコンパクトに守ってカウンターという共通点がありました。まあ、だいたいのチームは似ています。そうなると試合を決めるのは個の力、決定力という感じになります。この試合では、その部分で相手が上回っていたのですから素直に負けを認めるしかありません。

●双方に単発的ながらチャンス
暑い上に風もほとんど吹いておらず。13時キックオフでした。菅嶋弘希が復帰して右MFで先発、FWは吉田眞紀人が入りました。

千葉 先発フォーメーション

吉田眞紀人 船山貴之
町田也真人 菅嶋弘希
富澤清太郎 長澤和輝
比嘉祐介 近藤直也 若狭大志 丹羽竜平
佐藤優也

開始8分で群馬の高瀬優孝が負傷して、坪内秀介と交代します。9分、比嘉祐介のクロスを船山貴之がつないで、長澤和輝がミドルで狙いますが、大きく枠外。17分には左でつないで長澤が逆サイドへクロスを入れますが、少し合わず。29分に富澤清太郎の浮き球のパスを菅嶋がヘディングで落として船山が突っ込みますがシュートできず。攻め込んではいますが、いずれも一発狙いのパスが多く、なかなか連動した攻撃が見られませんでした。

「このスタジアムは風が強い印象があったので、立ち上がりは相手が処理しにくいボールを出して敵陣でプレーしようとは話していました」(長澤)

風はなかったのですが、群馬のラインが高めだったのでロングボールはそれなりにチャンスにはなっていました。そのために攻撃が単調になった感もありましたが。

31分、町田也真人が左足でラインの背後へ絶妙のパスを落とします。船山が抜け出し、サイドへ飛び出してきたGKもかわします。左サイドでボールに追いついた船山は、GKが戻り切れていないのを見て、右足に持ち替えて中央の吉田へクロス。しかし、吉田のヘディングシュートはゴールカバーに入ったDFにクリアされてしまいました。これは決めたかったですねー。

チャンスの後にはピンチありで、39分には群馬の瀬川祐輔がニアポスト前へフワリと落としたパスに反応、GK佐藤優也の前でかっさらうようにシュート。45分には斜めのランでニアゾーンへ入った小林竜樹がDFとGKの間へラストパスを通しますが、ゴール前を通過します。0-0で折り返しとなりました。

●決定力の差
後半は立ち上がりから千葉のチャンスが続きました。比嘉、菅嶋に惜しいクロスがあり、町田から船山へのスルーパスも通っていれば決定機でした。しかし、どれもラストパスはシュートへ結び付かず。

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