【戦術分析:海外】パリ・サンジェルマン 4-0 バルセロナ CL R16ファーストレグ
●バルセロナの衝撃映像
0-4という結果もさることながら、バルセロナの崩壊っぷりがショッキングでしたね。特に4失点目はある意味衝撃映像です。
パリ・サンジェルマン(以下、パリSG)の右サイドバック(SB)ムニエに対して、ネイマールがプレスに行ってかわされます。問題はその後。ムニエはずーっとドリブルで運びまして、ペナルティエリア近くまで到達します。そこで斜めに動いたカバーニにパスを通し、カバーニがフィニッシュ。カバーニの動き出しとシュートは確かに素晴らしいのですが、衝撃的だったのはバルセロナの守備のダメさ加減。
ネイマールが抜かれた時点で、隣にいたのはイニエスタでした。しかし、イニエスタはムニエを通過させてしまいます。そのイニエスタの隣にいたブスケツも完全に諦めています。ムニエがゴール前に到達した時点で、ようやくラフィーニャが並走するところまで戻ってきていますが何の役にも立ちません。
これはもはや守備とはいえませんな。ネイマールはプレスしていますよ、かわされましたけど。その後のカバーがゼロ! 一対一で負けたらそれっきり。いくらこの時点で0-3になっていたからといって、この守備は酷すぎます。なんで、こんなことになったのか?
●メッシ・システムの「4-4-2」
バルセロナといえば「4-3-3」、または「3-4-3」。しかし、今季のバルサは基本「4-4-2」なんです。なぜかといえばメッシ・システムだから。史上空前のウルトラアタッカー、リオネル メッシを生かす、支える、それを「是」としてきた経緯があります。
(残り 1465文字/全文: 2116文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ