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【戦術分析:海外】W杯南米予選 ウルグアイ 1-4 ブラジル

●ブラジルの完全復活
強いブラジルが帰ってきましたね。6連勝中で予選トップのブラジルは、アウェイで2位・ウルグアイを4-1と粉砕しました。パウリーニョのハットトリックとネイマールの芸術ループの4ゴール。

ルイス スアレス欠場が痛かったとはいえ、ウルグアイはいつも通りの強固な守備と激しいデュエル、油断も隙もないカウンター、セットプレーと十分に持ち味は出していました。それでもこの結果ですから、ブラジルが強かったとしか言いようがありません。

●ウイングとインテリオールの兼用
ブラジルのメンバーを見て「へえ」と思ったのは、「4-3-3」の中盤3人にプレーメーカーのタイプがいないことでした。パウリーニョ、カゼミーロ、レナト アウグストですから、3人とも長身でデュエルに強いハードワーカーです。もちろん技術も高いのですが、ゲームを作るタイプではありません。

まず、このメンバーでも速攻ができます。4分のシーンが典型ですが、ネイマールが自陣の深いところからウルグアイのハイプレスをかわして、一気に中盤を通過してしまいます。左から中央へ斜行しながら、右にコウチーニョを見つけてパス。コウチーニョのシュート性のクロスにフィルミーノが飛び込みました。ゴールにはなりませんでしたが、FW3人だけでカウンター完結です。これならMFに組み立て役は要りません。

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