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【レビュー】J2第18節 千葉0△0福岡「GKの交代が意味するもの」

2017明治安田生命J2リーグ第18節
ジェフユナイテッド市原・千葉 0-0 アビスパ福岡
http://jefunited.co.jp/top/matches/2017/0610/result/

●砂塵のスコアレスドロー
すごい砂埃(ぼこり)でした。雲がピッチ上に影を作ることはありますが、空中の砂埃で影ができていたのにはゾッとしましたよ。裏手の野球場と、そのまた向こうの空き地から飛んでくる土埃みたいですが、Jリーグの試合をやっちゃっていいのか、というレベルでした。水も撒いていたそうですが、まさに焼け石に水。何とかならんものでしょうか。

試合の方は首位の福岡を迎えて0-0のドロー。ほぼいつも通りのプレーで無失点は上出来ですが、無得点は物足りないという、ごく当たり前の感想でございます。

●GKの交代が意味するもの
GK山本海人が今季初先発です。レアル・マドリーのジダン監督ではありませんが、できる限り全選手を試合に出すつもりなのでしょう。結果的に無失点に大きく貢献しました。佐藤優也については、前節の岡野洵と交錯しての失点に納得がいかないという理由は一応成り立ちます。相手とDFが並んで走っている場合、GKは前に出る必要がない。岡野のミスになってしまいましたが、それ以前にGKの判断ミスがあったと言うことはできます。ただ、そういう懲罰的な理由よりも、そろそろ山本海人を使いたかった、ということでしょう。

71分のセーブは試合のハイライトだったのではないでしょうか。松田力が抜け出して放ったシュートをはじき、セカンドボールを拾われてのシュートも防いでいます。最初のシュートをはじいた場所が良かったですね。捕球しにいって小さくこぼしていたら松田にそのまま決められていたでしょう。1本目を防ぐとともに、次の被害を最小限に抑えたことで2本目も防ぐ流れを作れていました。

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