犬の生活SUPER 西部謙司WEBマガジン POWERED BY EL GOLAZO

【レビュー】J2第32節 群馬2●0千葉「ルイスオヘーダのアルヘン式ポジショニング」

2017明治安田生命J2リーグ第32節
ザスパクサツ群馬 2●0 ジェフユナイテッド市原・千葉
http://jefunited.co.jp/top/matches/2017/0910/result/

●クロスボール選手権ならたぶん優勝
この時期にこの試合はアカンでしょ。前半からボールは支配していましたが決め切れず、逆に鈴木崇文にFKを直接決められて0-1。後半もクロスボールの雨あられを降らしながらシュートには結びつかず、3バックにして指宿洋史とラリベイのツインタワー作戦に出た直後にカウンターから2失点目。


Football Tactics Webにて左上の番号を入力すると、戦術ボードを共有できます。

ポイントは2つです。群馬の先制点となった時のGKルイスオヘーダのポジショニングが、かなりファーサイド寄りでした。ある意味、ガラ空きだったニアサイドへあっさり決められています。

もう1つは攻撃の効率の悪さ。たぶんCKを含めて40本以上のクロスボールを入れていると思いますが、ことごとく得点に結びつかない。というかシュートにもなかなか至らない。後半から数えてみたのですが20本のクロスボールで直接シュートしたのはロスタイムのラリベイのヘディングだけでした。今回はこの2つのポイントをクローズアップしてみたいと思います。

●ルイスオヘーダのアルヘン式ポジショニング
群馬の先制点は24分でした。ペナルティエリアすぐ外、中央右寄りのFK。左利きの選手が狙いやすい場所です。群馬は右利きの松下裕樹と左利きの鈴木崇がボールの側に立ちます。千葉はニアサイドを壁で塞ぎます。この時、GKルイスオヘーダのポジションはかなりファーポストに寄っていました。

記者席から見て「え、ずいぶん寄ってないか?」と思いましたし、後ろの席にいた群馬の選手たちがザワついたぐらいです。左利きのキッカーからすると、蹴りたい場所がぽっかり空いているように見えたのではないでしょうか。

(残り 3526文字/全文: 4339文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ