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【戦術分析:海外】普通に強いチームになってしまったバルセロナ

●見掛けより 危うくないか バルセロナ
なぜか五七五調になりましたが、そういうことです。まだ誰も言っていないと思うので言っておきました。状況的には順風満帆です。ライバルのレアル・マドリーがまた負けたので首位バルセロナとは8ポイントの差がついていて、これまでレアルが8ポイント差をひっくり返して優勝したことはないそうです。まだ4分の1ほどの段階ですが、バルサもレアルもなかなか負けないチームですから8ポイント差はかなり大きいんですね。

バルサは難敵アスレティック・ビルバオとのアウェイゲームに2-0で勝利しています。ところが、内容を見るとかなり危ういというか内側から崩壊しそうな要素が見え隠れしていました。

●ウイングレスのバルサ
まず、スタメンを見て「え?」と思いました。「4-4-2」でした。今季のバルサは守備の時は「4-4-2」になるのですが、速攻以外で「4-4-2」のまま攻撃することはなかったと思います。ですから守備時の「4-4-2」への変化はあるにしても、表面上は「4-3-3」ないし「4-2-3-1」でした。ところが、ビルバオ戦はMFがラキティッチ、ブスケツ、パウリーニョ、アンドレ・ゴメス。ウイングできる人がいません。サイドで幅をとる選手がいないというのは、バルサとしては非常に珍しいことです。


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で、やってみたら案の定というかパスが回りません。

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