●ハイライン・ハイプレス（ラインコントロール）
ハイラインはハイプレスを保証し、効果的にするためには必須でした。ただ、当初はほぼ上げっぱなしで下げる機能が付いていませんでした。ブレーキのない車みたいなもんです。案の定、プレシーズンのちばぎんカップでは柏レイソルにラインの裏を突かれまくります。

本来、ハイラインをやるならラインコントロールは前提になります。つまり、裏をやられそうな時は下げる、大丈夫そうならまた上げる。そうやってこまめに上げたり下げたりするのが普通です。ところがフアンエスナイデル監督は「上げろ」とは言うけれども、いつ下げるのか言わなかった。どーすんの、これ。というわけで、近藤直也が中心になって下げる時は下げるという機能を選手側が作っていきました。

ラインコントロールは誰か1人のリーダーの合図でやるものではありません。いつ上げて下げるかの判断とタイミングをDF全員が共有していないとダメです。声を出していたら敵にバレますし、それで動いていたら遅いです。オートマチックにできないといけない。

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