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ジェフの2017年を振り返る⑤…ターニングポイントになった長崎戦と湘南戦、そして最後のもたつき【2017年総括】

●1つのサンプルが出た第13節、V・ファーレン長崎戦
ホームの第13節・V・ファーレン長崎戦は何と5-0の大勝でした。清武功暉ハットトリック、船山貴之2ゴール。それまで2点取れた試合が3回、3点取れた試合はありませんでしたから、いきなりケチャップどばどばでした。

それまでとプレーが変わったわけではありません。決めるところを決めればこうなるという試合でした。その点で、こういうサッカーをやって勝ちますというファン、サポーターへサンプルを出せた感じですね。

この結果が続いていったわけではないのですが、この第13節以降は大量得点できる試合が何回か出てきます。守備がハイリスクな分、攻撃で点を取れないとなかなか勝点にならないわけですが、圧倒して点取って勝つ試合が少しずつ増えていきます。

第16節の愛媛FC戦(4-2)、第20節・FC岐阜戦(6-4!)、第21節・大分トリニータ戦(4-1)、第22節・カマタマーレ讃岐戦(4-3)。多少のバラつきはありながらも、チームのパフォーマンスはかなり安定してきました。ホームゲームは滅法強くて第28節の湘南ベルマーレ戦に敗れるまで負けなし。一方でアウェイはからっきしで、長崎に大勝した後もアウェイは3連敗。ようやく勝てたのが第20節の岐阜戦、これも相手が攻撃型で打ち合いになった結果でした。ホームで強いのは素晴らしいのですが、アウェイで勝点を取れないので中位から抜け出せませんでした。

●2つ目のターニングポイント、湘南戦
ホーム初黒星を喫したのが第28節の湘南戦です。しかし、この試合はここまでのベストパフォーマンスでした。結果はドラガンムルジャの一発を食らっての0-1でしたが、湘南に与えたチャンスはほぼこれだけ。

「皆、インテンシティ高く、切り替えも早くやれていた。最後の精度、そこだけ」(近藤直也)

首位を独走する湘南を圧倒できたのは選手にも自信になったことでしょう。私もこのパフォーマンスを維持できれば間違いなくプレーオフには滑り込めると思いました。J2は毎年混戦なので、最後の10~15試合で首位相当の力があれば何とかなるからです。この時点で残り14試合、いよいよ来たかと。

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