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偽サイドバックとは何か?形のアドバンテージは形で対応される【戦術分析:国内】J1第3節 #横浜F・マリノス 1-2 #サガン鳥栖

横浜F・マリノス 1-2 サガン鳥栖
https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=20764

●「偽サイドバック」の現在地
ニッパツ三ツ沢球技場のピッチは公式記録によれば「全面良芝」となるわけですが、近くで見るとかなり荒れていました。パスをつなぐチームには不利な条件です。

今季の横浜F・マリノスは「偽サイドバック(SB)」の導入で、ひそかに注目されています。開幕のセレッソ大阪戦は「おっ」と思わせるものがありました。が、次の柏レイソル戦では早くも対策を打たれ、この鳥栖戦でもそれは同じでした。

形でアドバンテージを出そうとすると、形で対応されてしまいます。横浜FMの意図しているものは、本当はその先だと思うのですが、「先」までたどり着けるかどうかは何ともいえない感じがしました。

●偽SBのメカニズムとメリット
まず「偽SB」て何? という疑問に対して簡単に説明します。横浜FMのフォーメーションは「4-3-3」で、敵陣に3トップとインサイドハーフ2人がいます。この5人に対して守備側が人を配置し、さらに1人の数的優位を持とうとすると、それに6人使うことになります。そうすると、横浜FMのビルドアップを行う5人に対してプレスに行けるのは最大4人というビルドアップ側が1人余る状態が確定するわけですね。横浜FMのGKも入れれば2人の数的優位になります。


次に、通常はタッチライン際にいるSBがピッチの内側へポジションを取ります。2人のセンターバック(CB)の前に3人が並ぶ感じですね。要はビルドアップ組の5人の距離を近くするわけです。そうするとボールの移動距離が短いぶんパスワークのテンポが早くなりますから、守備側が追いかけ回してもロンド状態になって奪えなくなります。

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