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ノープランの高いポゼッションはかえって危険【マッチレポート】J2第7節 #大分トリニータ 4●0 #ジェフユナイテッド千葉

明治安田生命J2リーグ第7節
大分トリニータ 4●0 ジェフユナイテッド市原・千葉
https://jefunited.co.jp/top/matches/2018/0401/result/

●足りなかった相手を見ての変化
連勝でようやくスタートラインに立ったものの、得意としていた大分に0-4の完敗を喫しました。ある意味、今季の状態をよく表していた試合だったかもしれません。

昨季はラストスパートの7連勝がありました。そこからどれだけ積み上げられるかが今季のポイントと考えていました。相手は間違いなく研究してきますから、それを上回るものがないと勝てません。特に昨季はアウェイでの戦績が良くなかったので、そこもどうするかなと思っていました。

ところが開幕はマイナススタート。フォーメーションも修正してJ2第5節、J2第6節で連勝したわけですが、それで昨季からプラスがあったわけではなく、この試合も同じでした。

自分たちのサッカーをやることは大事です。ただ、それだけで勝てると勘違いしてはいけません。サッカーは常に相手がいるわけですから、相手の出方によって自分たちも変化しなければならない。現在の千葉は、この試合中の変化の部分が弱いですね。今季の課題はまさに自分たちのサッカーにどれだけプラスアルファできるか、変化の部分を強化するかだと思っていたので、そこをおざなりにした試合に大敗したのは今後の教訓にしなければいけませんね。

●持たされた前半
連勝を受けて3バックのスタート。2シャドーに茶島雄介、町田也真人を先発させました。前半はボールポゼッション71パーセント、圧倒的なボール支配です。これは連勝で戻せたところで、自分たちのサッカーの土台でもあります。一方、これだけポゼッションが跳ね上がったのは、大分がフィールドの半分を放棄し、千葉にボールを持たせる作戦もあったからです。

大分は千葉の3バックには自由に持たせていました。3バックから前をゾーンで押さえてボールが入ってきたらプレスします。奪ったら、千葉のプレスをかわしながらダイレクトで裏へ、3バックの横のスペースを狙ってロングボールを落としていきます。典型的な千葉対策の1つと言っていいでしょう。昨季でいえばアウェイの松本山雅FC戦と似ています。

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