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千葉らしい“3-2”失点もしちゃうけど得点もするぜ【マッチレポート】J2第9節 #ジェフユナイテッド千葉 3〇2 #FC町田ゼルビア

明治安田生命J2リーグ第9節
ジェフユナイテッド市原・千葉 3〇2 FC町田ゼルビア
https://jefunited.co.jp/top/matches/2018/0415/result/

●千葉らしい3-2
千葉らしい試合でした。やっぱり勝つには3得点が必要です。まあ3-2はサッカーで一番面白いスコアと言われますし、ハラハラしながら攻め勝つというのが現状理想ともいえる勝ち方なので、これはこれで全然OKです。

どちらもコンパクトなハイライン同士、前半の千葉はビルドアップも悪くなかったですし、それなりにチャンスも作っていましたが、得点を取り切れないうちに相手に先制を許すという負けパターン。しかし、後半に「4-2-3-1」を「4-1-2-3」に変更するとエベルトのヘディングで1-1、町田也真人のシュートで2-1、さらに船山貴之のゴラッソが飛び出して3-1。ただ、このまま勝てないのも千葉らしいところで町田に1点返されますが、GK佐藤優也のビッグセーブで1点差を死守しました。

日本代表界隈では、ヴァイッド ハリルホジッチ監督を解任して西野技術委員長が監督降臨という急展開。さらに元千葉監督の関塚隆さんが新技術委員長という予想外というか予想通りというかの流れになっております。協会は求心力低下を解任理由に挙げていましたが、そもそもハリルさんのサッカーが嫌いだったんじゃないか、という気も。

しかし協会からどんなサッカーしてくれというオーダーはなさそうですから、それは、いまさら理由にはなりませんわな。で、西野監督のチームを分析総括するのが早大後輩の関塚新技術委員長ですか。日本代表が今後どんなサッカーをしたいのか、全く読めない展開です。

それに比べれば千葉ははっきりしています。ハイライン&ハイプレス、失点もしちゃうけど得点もするぜというパシオンなスタイルでございます。良くも悪くもパシオンです。これでいいんです、健全です。ダメでも反省ができます。やろうとしていることは明確ですから。サッカーに正解はありません、しかしコレで行くぞと決めないと物事が進んでいきませんから。

●前半も千葉らしい0-1
岡野洵が今季初先発、しかも左側。これ意外でした。岡野は身体能力が高くスピードもありハイライン向きのDFではありますが、左足、使えたっけ? これまでも近藤直也の左、岡野が右というのが定番でしたからね。ただ、結果としては岡野の左は特に問題ありませんでした。左足、うまくなってたかも。

左サイドバックはエベルトを起用。左利きでけっこうスピードもあるので守備は大丈夫でしょう。「4-2-3-1」の2ボランチは熊谷アンドリューと茶島雄介。矢田旭は左サイドハーフです。

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