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スペクタクルではないが見応えある一戦【戦術分析:国内】J1第3節 #鹿島アントラーズ 1-0 #湘南ベルマーレ #antlers #bellmare

2019明治安田生命J1リーグ第3節
鹿島アントラーズ 1-0 湘南ベルマーレ
https://www.jleague.jp/match/j1/2019/030905/live/

●難しいゲーム
58分の安西幸輝の1点でホームの鹿島が勝利しております。試合のターニングポイントは前半45分の岡本拓也の退場でした。鹿島が自陣からカウンターを仕掛けた時に、安西と競り合った岡本の腕が安西の首に当たります。安西は倒れますが、鹿島の攻撃がつながっていたため、主審はアドバンテージを取ります。その後、鹿島の攻撃が途切れたところで岡本にイエローカードが提示され、これが2枚目だったので退場となりました。

試合自体は両チームのファン以外が見ると、そんなに面白いものではなかったでしょう。ただ、どちらのプレーもリーズナブルといいますか、かなりしっかりとしたものでした。にもかかわらず試合が低調になってしまったのは、ひとえに試合展開ゆえだと思います。

0-0の状況、ハーフタイム直前に退場者が出て11人対10人で後半を迎えることになった。これが試合を難しくしています。難しくなったのは湘南よりも鹿島です。10人の湘南は勝つのが難しくなりましたが、どうプレーするかは割とシンプルでした。鹿島は1点取ってからが難しくなっています。

●物量策はなくなったが迷いなし
前半は、果敢に前線からプレスに行く湘南に対して、鹿島はうまく外してしまえば一気にゴール前まで行けそうな流れ。ボールを握っていたのは鹿島ですし、チャンスの数も鹿島でしたが、湘南にも得点の匂いはありました。

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