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ジェフのプレースタイル変遷【戦術分析】#ジェフユナイテッド千葉 #JEFUNITED #ジェフ千葉

●古河時代からコレという印象はない

ご存じのようにジェフユナイテッド市原(千葉)は、Jリーグ発足時の10チームの1つです。いわゆるオリジナル10ですね。当時はリトバルスキがビッグネームでした。どのチームにも凄いネームバリューの選手がいて、欧州からは「年金リーグ」なんて言われたものです。

Jリーグ開幕時のプレースタイルがどんなだったかというと……正直よく覚えていません(笑)。当時、はっきりしたスタイルを持っていたクラブはヴェルディ川崎と横浜マリノスぐらいだったんじゃないでしょうか。サンフレッチェ広島もあったかな。

まあプレースタイルどうこうというより、ガンガン縦に蹴って攻撃するというアドレナリン全開の試合が多かった。キックオフから「あと1分しかない!」みたいなサッカーです。力入りすぎでしたね、いま思えば。

ジェフの前身は名門・古河電工サッカー部です。ACLの前身にあたる大会でアジアチャンピオンになったこともあります。岡田武史さんが現役のころですね。その時は堅守のチームという印象でしたが、その前の永井良和さんや奥寺康彦さんのころは、縦に早い攻撃サッカーだった記憶があります。

Jが始まってからは、読売クラブ出身の祖母井秀隆さんが強化担当だったせいか、「パスをつなぐサッカー」という大まかな流れはありましたが、チームカラーをはっきり打ち出せたのはイビチャ オシム監督の時だと思います。

●オシム監督の下克上スタイル

オシム監督時代のプレースタイルについては、もう皆さんご存じだと思いますので、詳細は省きます。いわゆる優勝請負人というタイプの監督がいますが、オシム監督はそうではなくて幸福請負人ですね。ビエルサやガスペリーニのタイプだと思います。

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