大宮花伝

【★無料掲載】昌平高校が埼玉を制圧!! 県内1冠目を達成【埼玉県高校サッカー新人大会決勝レポート/番外編の巻】

▼4試合25得点無失点。他校を圧倒

埼玉県高校サッカー新人大会決勝が2月17日、川口青木町公園総合運動場で行われ、昌平高校が正智深谷高校を3-0で破って優勝を飾った。昌平高校は1回戦から計4試合で25得点と群を抜く攻撃力を見せ、守備では無失点と他校を圧倒して県内1冠目を手にした。

昌平高校は前半の終盤近くまで後手に回る展開で、セカンドボールを正智深谷高校に拾われて、攻め込まれるシーンが目立った。それでもGK牧之瀬皓太を中心に水際でピンチをしのいでいると、30分、MF紫藤峻がMF大和海里と細かくパス交換して、倒れこみながら先制ゴール。大宮アルディージャジュニアユース出身の紫藤は「前半は入りが悪かった。押し込まれる時間が多く、少ないチャンスを決め切れた。昨年は2回戦で負けたので、負けられなかった」とチームに勢いをつけた。

苦しんだ前半からしっかりと立て直した後半は昌平高校が主導権を握り、4分には大和の左からのパスにFW小見洋太が合わせて追加点を決めた。余裕を持ってビルドアップし、個でもチームでも本領を発揮。20分は日本高校サッカー選抜メンバーで大宮アルディージャジュニアユース出身のMF須藤直輝がドリブルで運び、正智深谷高校のGK上原雄翔の飛び出しをかわしてダメ押しの3点目を加えた。同選抜コーチも務めた藤島崇之監督は、他を寄せ付けない力を見せた新チームの始動に「昨年のチームより伸び代は確実にある」とさらなる成長を楽しみにした。

正智深谷高校はSBからコンバートされたFW金田奎人が秀逸なポストプレーでタメを作るなどして前半は良い流れで試合を進めた。シュート数も5本と昌平高校の4本を上回ったが決定力で差が出る形に。後半はシュート1本にとどまり、効果的な攻撃もできず相手の力量にのまれた。小島時和監督は「攻撃はシュートまでいけている」と前を向き、「あとは最後の精度」と課題を挙げる。負けを力に変え、「(選手は)こんちくしょう、と思ってやってくれる」とイレブンの今後の飛躍に期待を込めた。

Photo&Text by 松澤明美

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