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大宮花伝

【★無料記事】西武台が復活V!1枚の切符めぐる聖望学園との熱戦を制して4年ぶり【全国高校総体サッカー大会埼玉県予選決勝レポート】

◼︎全国高校総体サッカー大会埼玉県予選決勝
6月23日(日)NACK5スタジアム大宮
西武台3-2 聖望学園

▼谷直哉のハットで令和1冠目

全国高校総体サッカー大会埼玉県予選決勝が6月23日、NACK5スタジアム大宮で行われ、西武台がFW谷直哉のハットトリックで聖望学園を32と退けた。西武台は4年ぶり11度目の全国出場切符を手にした。過去3年間、県内では無冠だったチームが令和に入って復活の頂点に立ち、主将の佐野慧至は「忘れられかけられていたんじゃないかって。ここで西武台の名前が出せてうれしいです。粘り強さが発揮できて良かった」と声を弾ませた。

埼玉県はこれまで高校総体に2校が出場していたが、今年からは1校となって熾烈さが増していた。「決勝に行ったから出られる訳じゃない。本当に今日の一戦は緊張した」と佐野。両校ともチャンスがある熱戦で手に汗握る内容だった。先にボールを支配したのは聖望学園で後方からしっかりとビルドアップしてパスをつないだ。西武台は寄せが速く、ボールホルダーを2、3人で取り囲んで球際の強さを発揮。聖望学園が崩し切るのを許さなかった。

前半の14分、まずは西武台に1点目が生まれる。MF村田智哉のループパスに谷が反応し、飛び出してきたGK本田翼と入れ替わりながらシュートを放った。試合序盤で先手を奪うと、粘り強い守備から反撃の芽をつぶし、35分には谷が2点目を追加した。FW寺川洋人の左クロスを右足ダイレクトで蹴り込み、谷は「タイミングのいいクロスがきたので2点目が取れた」と仲間に感謝。前半を20で折り返した。

しかし、後半は聖望学園の山本昌輝監督が「普段通りのサッカーができていれば絶対にチャンスはくる。そこを信じて、よく戦ってくれた」と言うように聖望学園が盛り返す。主将のMF石川祐希を中心に持ち味とするテンポの良いパスワークで敵陣を惑わし、65分にFW塚田悠太郎のアシストからDF島村颯汰が1点を返した。その3分後には塚田の右クロスをFW森田悠仁が頭で合わせて同点に追いついた。

2となってヒリヒリとした時間が流れる。そこで、勝負強さを見せたのは西武台で、73分に途中出場のFW細田優陽が縦に仕掛けて谷の3点目を演出。鮮やかにハットトリックを完成させた谷は3本の指を突き上げ、「決勝までは無得点だった。3点を入れて勝つと決めていた。素直にうれしい」と有言実行を喜んだ。高校総体での活躍も描き、「優勝することと、得点をいっぱい決めたい」と早くも目標を掲げた。

今大会は初戦から決勝まで、対戦相手は全国経験チーム。次々と難関をくぐり抜けてつかんだタイトルは心を一つにした成果だ。西武台の守屋保監督は「頑張るサッカーでひたむきに、本当にボールを追っ掛けてみんなでやろうと。『うまさより強くなろう』と、もう1回、強いチームを作ろうとやってきた」と研鑽を積んできた。指導者として平成では3年間も無冠だったことはないそうで令和の1冠目に感慨もひとしおの様子だ。

決勝はその道のりの縮図のような展開で「踏ん張って、踏ん張って、相手より一歩でも多く動いて、1回でも声を掛けて、何しろ、自分たちらしさはそれだから耐えろと。こんなにいつひっくり返されてもおかしくないところをよく耐えた」とイレブンをたたえた。後押しした応援席も迫力満点で、佐野は応援をまとめる部員たちに「感謝しかない。『応援では負けないから任してくれ』と言ってくれていた」と笑みがこぼれた。

聖望学園は敗れたものの、特長を貫き通して存在感を示した。山本監督は「自分たちのサッカーを表現しつつ、通用するっていうのは自信になったと思う」と振り返る。試合直後のロッカールームでは「負けたことも含めていい経験として、戦えたこと、通用したこと、勝てなかったことを自分たちの力に変えて、(全国高校)選手権(予選)に挑もうと話した」と次の一歩を踏み出す心構え説き、選手の健闘をねぎらった。

Photo & Text by 松澤明美

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