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大宮花伝

積み上げてきた物への自信。選手間競争も原動力に、自動昇格圏へ浮上!【アビスパ福岡戦/マッチレビュー】

■明治安田生命J2リーグ第36節・11月6日(水)19:00キックオフ
NACK5スタジアム大宮/9,666人
大宮アルディージャ 3-0 アビスパ福岡
【得点者】大宮/60分 フアンマ・デルガド、64分 イッペイ・シノヅカ、90分+1分 ダヴィッド・バブンスキー

▼ラスト3。逆転優勝も視野に

ミッドウイークのナイターにもかかわらず、聖地には9,666人が詰め掛けた。そして、快勝を見届けると、足取り軽く帰ったことだろう。来場を呼び掛けていた高木琢也監督は「多くのファンやサポーターの方がいらしてくださって本当に感謝しています。本当にいい雰囲気をホームゲームで作ってくれたことに対し、選手たちもそれに十分応えたゲームだった」と試合後の会見冒頭に礼を述べた。

大宮アルディージャにとって前節の首位・柏レイソル戦に続く大一番。アビスパ福岡に勝てば柏に勝ち点3差と迫り、自動昇格圏の2位に浮上できるチャンスだ。しかし、浮き足立つことなく、頭は冷静に、心は熱く戦った。結果は3ゴールで7試合連続の複数得点、5試合ぶりのクリーンシート。試合序盤に続いていた失点癖も封印して三門雄大は「早い時間の失点がなくてちょっとホッとしている。その流れをとにかく止めたかった」と達成した。

勢いを持って試合に入り、開始早々からチャンスを創出。酒井宣福、奥抜侃志が立て続けに相手ゴールを脅かし、茨田陽生は際どいクロスを放って攻め気を見せた。その後は残留が懸かる福岡の手堅い守りを、なかなかこじ開けられぬまま時間が過ぎる。球際の攻防も激しくなったが、酒井は「点が入らない前半で嫌な雰囲気もあったかもしれないですけど、自分たちで我慢しながらしっかりやれたのは良かった」と焦れずに戦った。

試合が動いたのは60分。河面旺成のアーリークロスを受けたフアンマ・デルガドが奥抜とパス交換して、ゴール左にシュートを打ち込んだ。フアンマは「侃志と素晴らしいコンビネーションができたのは普段のトレーニングから一緒に組むことも多く、トレーニングで意識していることが試合に出せた」との練習通りの形。これが狼煙となってチームも、スタジアムも活気づいた。

64分、イッペイ・シノヅカの右CKの流れから、クリアボールを拾ったシノヅカがドリブルでシュート。射抜くような力強い弾道はGKの左手を弾き飛ばしながらネットに刺さった。高木監督は「徐々に相手の間でボールを受け、縦にボールも入るシーンがいくつか続き、先制点、それから2点目はイッペイの個人技の部分もあるが、そうやって流れがいいときに取れるようになって成長も感じる」とうなずく2得点だ。

73分には實藤友紀にクロスバー直撃のシュートを打たれたが攻撃の手は緩めず。90分、大前元紀が投入されるとスタジアムのボルテージはますます上がり、その熱狂の期待に応えた大前のパスから酒井がクロスを放ってチャンスメーク。DFの跳ね返りを待ち受けたダヴィッド・バブンスキー が左足ボレーで決めて見せた。途中出場して結果を出したバブンスキーは「もう1点決めることができればいいなと思っていた」とダメ押し弾を喜んだ。

積み上げたものを信じたことが好結果を招いた。「しっかりとやっていけば点はいずれ生まれるだろう」と三門。ブロックを敷いた福岡に幅を使ってじっくりと勝機をうかがい、自信を持って試合を運んだ。慌てることなく練習の成果を出し、上位争いしている凄みを福岡に見せつけた。また、日ごろから選手間競争ができており、三門は「ウカウカしてられないなと臨んでいる分、いい結果が出ているのかな。いろんな意味で雰囲気もいい」と話した。

残り3試合で逆転優勝も見えてきた。柏にとっては3連勝する大宮の存在は脅威なはず。だが、首位に肉薄しても選手のスタンスは変わらない。フアンマは「一戦必勝という気持ちで戦えれば我々は自力でJ1って目標を達成できる」と目の前の一戦に集中。酒井は「まずは全部勝つ。それだけです」と至ってシンプルだ。この心構えがチームの礎。ブレることなく一気に頂点まで駆け抜けたい。

Text by 松澤明美

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